政府は、新型コロナウイルス感染症拡大における緊急経済対策として、Go Toキャンペーンを行うことを発表しています。「旅行がお得に出来ちゃうGo Toキャンペーンってどんなサービスなの?」「どうやったら得できるの?」ちょっと複雑でわかりづらい、このキャンペーンについて徹底的に教えちゃいます。
Go Toキャンペーンの概要
Go Toキャンペーン事業は、新型コロナウイルス感染症に伴う経済的なダメージを考慮し、地域経済の活性化を目的とした、官民一体型の需要喚起キャンペーンです。2020年4月に発令された「緊急事態宣言」解除後の一定期間に限定して行われ、具体的に4つのキャンペーンに分かれています。
Go To Travelキャンペーン
旅行業者などを経由し旅行商品を購入することで、旅行代金の最大半額分(1人あたり最大2万円まで/泊)の割引やクーポンなどがもらえるキャンペーン。
Go To Eat キャンペーン
オンライン飲食サイトを経由して、お店を予約・来店することで、飲食店で使えるポイントなど(1人あたり最大1,000円分)や登録店舗で使えるプレミアム付き食事券(代金の2割相当分の割引きなど)がもらえるキャンペーン。
Go To Event キャンペーン
チケット会社を経由して、イベントのチケットを購入することで、割引やクーポンなど(代金の2割相当分)がもらえるキャンペーン。
Go To 商店街キャンペーン
・期間限定のキャンペーンです。
・対象の業者や施設を利用しないと、お得なクーポンやポイントがもらえないことがあります。
【11月17日更新】Go Toトラベルキャンペーンはいつまで?対象期間
宿泊旅行
2020年7月22日~2021年1月31日宿泊(2月1日チェックアウト)まで
日帰旅行
2020年7月22日~2021年1月31日出発まで
※当面の間は、以上の期間でキャンペーンが行われます。しかし、新型コロナウイルスや予算の消化状況によっては今後、変動する可能性もあります。
なお、11月13日に行われた記者会見で赤羽国土交通大臣は、キャンペーンについて、期間を延長したい考えであることを明らかにしました。今後の動向が気になりますね。
【旅行会社旅工房の最新情報(2021年2月26日時点)】
Go Toトラベルキャンペーン再開後、割引支援の事後適用が可能になります!
現在、停止中のGo Toトラベルキャンペーンの再開に向けて、旅工房では既にご予約済みのお客様やこれからの新規ご予約を対象に、割引支援を後から適用できる準備を進めています。これにより、Go Toトラベルキャンペーン再開後のご予約の取り直しは不要です。
対象ツアーや注意事項など詳しい内容は、以下をご確認ください。
>>【お知らせ】Go To トラベル事業再開時、既にご予約済のお客様への割引支援の 事後適用について
補助の対象となる旅行商品は?
宿泊旅行
※補助金の対象は、GoTo キャンペーンの登録参加事業者が販売する支援対象の旅行商品に限ります。
結論からお話しすると、A子さん、B子さん、C子さん、すべての方が割引の対象になります。クルーズや夜行フェリー、寝台列車などを利用した場合も、宿泊に準ずるものになるため、補助の対象になります。しかし、旅行会社で予約をした場合と、自分で直予約した場合で、手続きにも違いが出てきそうなのです。どんな違いがあるのでしょうか?
①旅行会社経由で予約する、A子さん、B子さんの場合
メリット
・パッケージツアーの場合、ツアー全体(宿泊+交通費)が割引の対象になる。
・キャンペーン利用の申請は旅行会社が行うので、面倒な手続きは不要。
(ホテルのみ旅行会社を経由した場合も同様。)
デメリット
・ツアーやプランによっては直前の予約ができない。
(だいたい出発7日前まで予約可能)
・交通費を自分で手配する場合は、その分の割引は受けられない。
②宿泊施設へ直接予約する、C子さん場合
メリット
・予定がわからない場合など、直前や当日の予約が可能。
デメリット
・交通費を自分で手配する場合は、その分の割引は受けられない。
・キャンペーン利用の申請を各自で行う必要がある。
(宿泊施設の直販予約システムを利用し、割引価格で予約した場合、各自の申請は不要。)
「前持って早い段階から旅行の計画を立てたい」「面倒な手続きはしたくない」という人は、旅行会社を通して予約することをおすすめします。それでは、日帰り旅行の場合どうなるのでしょうか?
日帰り旅行
※補助金の対象は、GoTo キャンペーンの登録参加事業者が販売する支援対象の旅行商品に限ります。
日帰り旅行の場合も、旅行代金が実質半額になりますが、一人あたり最大1万円まで。
さらに、割引の対象になるのは旅行会社を通して、往復の乗車券などの移動+日帰り温泉券などのセットプランを予約した場合に限ります。
日帰り旅行の場合は、旅行会社を通して新幹線や飛行機を予約しても、割引の対象にはなりません。
「ちょっと近くの街に日帰り旅行をしたい」という方には、旅行会社のセットプランが圧倒的にお得です。
【9月11日更新】補助の対象者は?
8月時点で東京都はキャンペーンの対象外となっていました。しかし、2020年10月1日以降に出発する旅行から、東京都もキャンペーンの対象とする方針で検討していることが、国土交通省より発表されました。
当初、GoTo キャンペーンは全国民を対象に行う予定でした。しかし、東京都の新型コロナウイルス感染者増加の影響を受け、東京都はキャンペーンの対象外とすることが、国土交通省より発表されました。東京都民が千葉にある成田空港を利用する場合は、キャンペーンの対象となるのか?以下で詳しく解説します。
キャンペーン対象外(当面の間)
①東京都民
例)東京都民のD男さんが成田空港(千葉)を利用して沖縄旅行する場合は対象外。
②東京を目的地とする旅行(宿泊地も含む)
例)大阪府民のE男さんが出張で東京にあるホテルへ宿泊する場合は対象外。
③東京観光を含む、旅行商品
では、逆に東京都民ではない人が東京駅や羽田空港を利用して旅行に行く場合は、キャンペーンの対象になるのでしょうか?ちょっと複雑でわかりずらい部分について解説します。
キャンペーン対象内
①東京都内の交通機関を利用して、東京以外に旅行
例)千葉県民のF男さんが羽田空港(東京)を利用して、北海道旅行に行く場合は対象内。
いくら補助されるの?
旅行代金の半額を補助?!
上限1泊2万円まで(日帰り旅行は1万円まで)
宿泊費、交通費、食事代、お土産代…旅行っていろいろとお金がかかりますよね。今回のキャンペーンで補助を受けることができるのは、上の図で言うとパッケージツアー(以下「ツアー」)の部分。実質半額(一人あたり1泊最大2万円まで)が補助されます。宿泊日数や利用回数に制限はありません。何泊でも、何度でもキャンペーンを利用することができます。
「日帰り旅行は補助されるの?」と思う方もいるかもしれません。大丈夫です、しっかり補助(一人あたり最大1万円まで)を受けることができます。このキャンペーンを利用することで、いつもより贅沢な旅を満喫できるかも?…しかし、注意しなければならない点があります。
注意!補助金の3割程度は、クーポン券で還元
「実質半額」とはどういうことなのでしょうか?実は、ツアー代金の半額が割引されるわけではないのです。補助金のうち、7割はツアー代金から割引、残りの3割は「地域共通クーポン」として、付与されることになっています。
「地域共通クーポン」とは、加盟店の交通機関、観光施設、飲食店などで、お金の代わりに利用することができます。クーポンは、紙媒体と電子媒体の2種類が作られます。1,000円単位での発行となり、端数が500円以上の場合は1,000円を付与されます。券面額以下の利用は、おつりは出ませんのでご注意を!
「やっぱり、イマイチわからない…」そんな人のために、便利な計算表を用いて説明します。
【計算表】実質、パッケージツアー35%OFF!
さらに、15%分をクーポンでキャッシュバック
計算公式(一人あたり1泊4万円以内のツアー)
ツアー代金-(ツアー代金×0.35)=支払い金額
ツアー代金×0.15=クーポン贈呈額(1,000円単位での発行となるため、3桁目は四捨五入)
(例)一人あたり1泊2日、3万円のツアーの場合
30,000円-(30,000円×0.35=10,500円)=支払い金額 19,500円
30,000円×0.15=クーポン贈呈額 4,500円が繰り上がって5,000円
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計算公式(一人あたり1泊4万円以上のツアー)
ツアー代金-14,000円=支払い金額
クーポン贈呈額 6,000円
(例)一人あたり1泊2日、5万円のツアーの場合
50,000円-14,000円=支払い金額 36,000円
クーポン贈呈額 6,000円
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【9月9日】地域共通クーポンの詳細が発表!!
9月8日に赤羽国土交通大臣より、GoToトラベルキャンペーンの補助の一部である、地域共通クーポン制が10月1日より開始されると発表されました!では、地域共通クーポンについて以下で詳しく解説します。
発行券種
①紙クーポン:券種1,000円
②電子クーポン:券種1,000円、2,000円、5,000円
※紙と電子クーポンで券種が異なりますので、注意してください。
有効期間
【宿泊旅行:宿泊日+翌日】
例)10月10~12日 2泊3日間の旅行
10月10日(宿泊) クーポン利用:◯
11日(宿泊) クーポン利用:◯
12日(チェックアウト) クーポン利用:◯
【日帰り旅行:旅行当日のみ】
クーポンの利用可能範囲(エリア)
【宿泊地+隣接する都道府県】
例)宿泊地が福島県
福島県+宮城県、山形県、新潟県、茨城県、栃木県、群馬県で利用OK
※日帰り旅行の場合は、主な目的地+隣接する都道府県で利用が可能です。
クーポン利用の注意点
①クーポンは、GoToトラベル事務局の登録を受けた店舗でしか利用ができません!
(登録店舗では、ステッカーやポスターなどが掲示されていますので、利用前に確認してください。)
②お釣りはでません!
③行政機関への支払い(税金など)/日常生活の継続的な支払い(ガス・電気など)/金券などは、クーポン利用の対象外です。
④店舗によっては、紙のみもしくは電子クーポンのみ取り扱っている場合があります。その場合、取り扱っていない形態のクーポンは利用できません。
地域共通クーポンに関するさらに詳しい情報は以下をご覧ください。
Go Toキャンペーンの申し込み方法は?
2020年7月14日情報更新
キャンペーンの申し込みについては、旅行代金を受け取ったもの(宿泊施設を除く)を経由して申請することになります。
つまり、旅行代金を旅行業者へ支払った場合、事務局への申請は旅行会社が行います。
旅行者は通常通り、旅行を予約して支払いをするだけでOKということですね。
ただし例外もあります。以下の場合は、旅行者自身で事務局へ申請する必要があります。
① 宿泊施設の予約を旅行業者経由で行ったが、現地払いのプランの場合。
② すでに旅行を予約済みで、7月22日~8月31日までに宿泊する場合。(9月以降は未定)
場合によっては、複雑な申し込み方法になることも!
詳細は現在も調整中ですが、急いでキャンペーンを適用したい方は、自分がどの対象に該当するのかしっかり確認をしてください。
まだ、Go To Travelキャンペーンの割引方法については確定していません。
これまでの旅行補助(ふっこう割など)制度を見てみると、認可された宿泊予約サイトや旅行会社で予約をすれば割引を受けられる仕組みでした。
申請手続きについても、旅行終了後に旅行会社が行うことで、個人での煩わしい書類提出も不要でした。今回も同様な対応が取られる可能性が高いと考えられます。
今後の新型コロナウイルスの新規感染者数の推移次第では、予定が大きく変わる可能性もあります。「Go Toキャンペーン」の今後の動向を注意してみてください。
キャンペーン対象外になった旅行のキャンセル料はどうなるの?(7月28日更新)
連日報道がされていた、キャンペーン対象外(東京都民・東京が目的地)となった旅行を予約してしまった方のキャンセル料の補償問題。政策が二転三転としていましたが、キャンセル料を補償するということで正式に国土交通省より発表がありました。
キャンセル料補償の対象
7月10日(金)~7月17日(金)の期間にキャンペーン対象外の商品を予約した旅行者
上記対象者が旅行のキャンセルをする際は、キャンセル料を受け取らないよう旅行業者などに要請しています。
なお、すでにキャンセル料を支払ってしまっている旅行者については、支払い先の旅行業者などに返金を求めることができます。
Go Toトラベルキャンペーンはいつから始まるの?
2020年7月22日情報更新
8月初旬からと言われていたキャンペーンの開始日ですが、国土交通省観光庁の発表で、部分的に早めて開始することが決まりました。
これによって、7月22日以降に出発する旅行がキャンペーンの対象となりました。
ただし、この先行分の旅行に関しては、以下に注意する必要があります。
① 旅行代金の還付手続きを、各自行う必要がある。
② 地域共通クーポンの配布はなし(配布は、9月1日以降の対応となる予定。)
なお7月27日以降、旅行業者等の準備が整い次第、キャンペーン適用後の価格で旅行商品を購入することができるようになります。
その場合、各自の還付手続きが不要なので、安心です。
当初、7月下旬から始まる予定だったGo Toキャンペーンでしたが、現在延期されてしまっています。国交省は「8月の早い段階から実施していきたい」と言っていますが、このキャンペーンはいつから始まるのでしょうか?そして、キャンペーン期間はいつまで続くのか?注目が集まっています。
Go Toキャンペーンが遅延していた理由
開始が遅れてしまっていた背景には、キャンペーンに使われる費用があまりに高額だったことが影響しました。その額はなんと…1兆6794億円。野党はこの金額が「あまりに高額である」と指摘。特に、キャンペーン運営を委託される事業者への「委託費が適正ではない。」と批判を受け、委託業者の選定が仕切り直しとなりました。このことから、当初の開始日より遅れてスタートするのでは?と予想されていました。
現在の状況下で国内旅行をしても大丈夫なの?
皆さんが1番気になるのは、この問題ではないでしょうか。インターネットやSNSでは「地方の観光産業を救ってほしい」という賛成派と「感染拡大の要因になる。中止か延期を検討してほしい」という反対派の意見が飛び交っています。どちらの意見も確かに…と思うような内容なため、国内旅行をするか判断が難しい状況にあります。
ちなみに…観光庁は、GoTo キャンペーンの実施に伴い、業界別ガイドラインの作成や旅行者向けの「新しい旅のエチケット」を公表しています。
【10月26日時点】東京都が独自に旅行代金を補助!
10月23日から都民が都内へ旅行をする際に割引される「もっと楽しもう!TokyoTokyo」が開始されました!こちらの補助は、Go Toトラベルキャンペーンと併用もOK!
詳しい情報については以下記事をご覧ください。
東京都は、都内の観光事業を促進する目的として、都民を対象に1人あたり1泊5,000円(日帰りは1回2,500円)を補助するという内容を9月の補正予算案に要望しました。これは、現在キャンペーン中のGoToトラベル事業とも連携する予定のようです。まだ要望の段階のため、詳細などは公表されていません。追加情報が発表され次第、また更新します。
- 旅Pocket編集部
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