ソウル南大門ククス通りの巨済食堂(コジェシクタン)でオモニのあったかカルグクスを食べよう♪

更新:2019/11/07

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ソウル南大門市場の一角に、韓国の昔ながらの雰囲気を漂わせるカルグクス通りがあります。コジェシクタンは、地元のテレビ局をはじめ日本のテレビ番組でも紹介された人気店です!

扉を開けるとそこは別世界!南大門カルグクス通り

南大門カルグクス通りへ行くには、地下鉄4号線会賢(フェヒョン)駅の5番出口を利用して、南大門市場GATE5から市場内に入るのが便利。

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そこから40mほど歩くと、左側に南大門カルグクス通りの入り口が現れます。知らなかったら絶対に開けないだろうと思うほど怪しい入り口・・・。

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でも開けると、そこには別世界が広がっているんです!狭い通路をはさんで、両脇にはカルグクスの専門店がズラリ!

昔ながらの雰囲気を醸し出しているその空間は、まさに「ザ・韓国!」という感じ。活気があふれているのに、なぜかそこだけ時が止まっているような不思議な感じがします。

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が、しかしそんな雰囲気に浸ってる間もなく、すぐに両脇からカルグクス屋さんのアジュモニ(おばさん)たちの呼び込みの声が飛び交います。

若干強めの勧誘をされるので(笑)行きたいお店が決まっている場合には、ハッキリとNOということが大切ですよ!

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扉を開けた時は「え?どこまで続いてんの…?!」と思いましたが、入ってみると思ったほど距離は長くありませんでした。

とはいえ、これがぜんぶカルグクスのお店だというのですから、それだけでも十分ビックリです。ㅋㅋ

カルグクスとククスの違いは?

さて、ここまで「カルグクスカルグクス」と語っていますが、カルグクスとは韓国のうどんのこと。ククスの麺には大きく分けると2種類あります。両方とも、温かい麺でも冷たい麺でも提供されます。

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小麦粉で練ったタネをカルグクス麺にしているところ

カルグクス

包丁切りの麺で、見た目も味も日本のうどんにそっくりです。アサリで出汁をとった「バジラッカルグクス」や鶏で出汁をとった「タッカルグクス」が有名です。

ククス

ドラマなどでも耳にするククスは、日本のひやむぎほどの細さ。チャンチククス(いりこ出汁のスープのにゅう麺)やビビンククス(辛味の麺)などに使われる麺です。

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温かい麺の場合アサリやイリコ出汁などあっさりな味付けが多く、冷たい麺の場合真っ赤で激辛な味付けが多いです。よく、カルグクスのスープはとろみがあるといわれますが、日本のように別鍋で茹でてからスープを加えているところも多く、とろみがあるかどうかはお店によって違います。

また、カルグクスやあっさりスープのククスには必ずキムチやヨルムキムチ(大根の葉のキムチ)が一緒に出されるのですが、スープの中にそのキムチを入れて辛くして食べるのがローカル流です。

TV画面キャプチャーした看板が目印!

カルグクス通りを中間くらいまで進むとコジェシクタンが見えてきます。漢字で店名が書いてあるからすぐわかりますが、それより看板の写真を目印にした方がいいかも知れません。ㅋ

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あ、でも中間にあるお店で1軒、写真が使われているけど違うお店があるので、そちらと間違えないようにしてくださいね!ㅋㅋ

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コジェシクタンではありませんがこちらもまだ夕方なのにお客さんでいっぱい

日本のテレビ番組で紹介されてからすぐに、看板に放送時のキャプチャー画面が使われていました!たぶん放送してすぐ新しく作り替えたんですねㅋㅋㅋ

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日本だけではなく、地元韓国のKBSやMBCでも紹介されているため、お客さんのほとんどが日本人と韓国人で占められています。平日の16時頃でしたが、10分ほど待ちましたよ!

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カウンターの下にS字フックがあるので、カバンはそこに掛けると便利です。

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そうそう、ここのメニューがすごいんです!

カルグクスを注文したら冷麺がサービスで出てきて、ご飯もの(麦飯ビビンバ、赤飯)を注文するとカルグクス+冷麺がサービスで出てくるんです…ちょっと何言ってるかわかんないでしょ(笑)?

サービスといっても必ず付いてくるので、もはやセットというべきなんでしょうね。

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そしてそんなにたくさん付いてくるのに値段は5,500~7,000ウォンというのですから、これまたビックリ!メニューに番号が付いているので注文しやすいですね!

日本語がちょっとヘンなのもご愛嬌!ㅋㅋ

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座った席はお店の1番端っこで、ラッキーなことにちょうどこの店のオモニ(お母さん)が料理をする場所だったんです!慣れた手つきでビビン麺の味付けをしたり、スジェビ(すいとん)を作る様子を目の前で見ることができました。

カルグクスは注文を受けてから麺を作るんですよ!すごい速さで麺を切っていきます。さすが熟練の技!

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ククスを切っている最中。包丁のブレで速さが伝わるでしょうか

ほかにも従業員の方がいますが、カルグクスを作ったり、冷麺の味付けをしたりするのはすべてオモニがやっています。だからいつ来ても味が変わらないんです!

なんかいろいろ出てきちゃって、もうどれとどれが自分の注文したものなのかわからなくなっちゃってます。ㅋㅋ

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カルグクス(+冷麺)5,500ウォン

カルグクスを注文するとビビン冷麺と基本のおかずがサービスになっています。

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先ほどオモニが目の前で作ってくれたカルグクスの麺は、モチモチとしながらも歯ごたえもあって、優しい味のスープと相性もバッチリ!ほっとする美味しさです。

手切り麺なので、太い麺と細い麺が入り混じっているのも風情があってイイ感じ♪

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真ん中に赤い辛味が入っているのですが、最初は混ぜずにアッサリ淡白な味を楽しんで、その後に辛味を混ぜて奥深い味を楽しむのがオススメです!

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時々スジェビが混ざってると「ラッキー♪」って思っちゃう!

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ビビン冷麺は、サービスといえどもちゃんとゆで卵まで入っている本格派。辛い中にも甘さがあるので、ヒーヒー言いながらもクセになっちゃう!次はこっちをメインで注文したくなる…それほどの美味しさ!

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サービスでついてくるビビン麺

麦飯ビビンバ(+カルグクスと冷麺)6,000ウォン

すごいですよね?ご飯ものを注文して、サービスが麺and麺(笑)

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右端のビビンバを頼むと、左の大きなお椀の麺とその左奥の小皿のビビン麺(冷麺)が出てくる

絶対食べきれない!と思うかも知れませんが、これが意外に食べれちゃうのが不思議。ふわっと香るゴマ油の香りがたまらなく食欲をそそるビビンバです。

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麦ご飯を使っているうえ、野菜もたっぷりでとってもヘルシーです♪丁度よい味付けとゴマ油の香ばしさで、無限に食べられてしまいそう・・・ㅋㅋ

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オモニの温かい人柄に感激!

日本のテレビ番組でこのお店が出た時、コジェシクタンのオモニの優しさに励まされたと紹介されていましたが、今回お店を訪ねてみてその言葉の意味がわかったような気がしました。

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活気あふれるカルグクス通りのアジュモニたちは皆さんチャキチャキな感じなのですが、こちらのオモニはおっとりとした癒し系。話し方もとっても優しい感じです。

「テレビ見ましたよ~!」と声をかけると「見たかい?」と言って、気さくにピースサインをして下さいました(笑)。

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そしてカルグクスを食べている時に、ポケットからそっとアメを差し出してくれたんです。本当に些細なことですが、無言で差し出してくれた小さなアメにオモニの優しさが溢れているように感じました。(アメはいつもくれるとは限りません)

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もう1つのオススメ!カメゴルソンワンマンドゥ

南大門市場でもう1軒オススメのお店がここ、カメゴルソンワンマンドゥ!

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手作り肉まんのお店で、南大門市場の中でも行列の絶えない人気店の1つなんです。カルグクス通りの目と鼻の先にあるのですぐにわかりますよ!

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次々に蒸しあがっていく美味しそうな肉まん♡普通の肉まんとキムチ味があって、食べ歩き用に1個から販売しているのが嬉しい♪

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奥の赤いほうがキムチ味

ちなみにキムチ味はけっこうガツンと辛いので、覚悟して食べるべし!ㅎㅎ

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並んでいたら、1個サービスでいただきました!太っ腹~!ㅋ

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ソンワンマンドゥ1,000ウォン

皮はぷるんとしてモチモチ、中にはひき肉や春雨の餡がびっしり詰まっています。味が濃すぎず少し甘めの餡なので、小腹が空いたときの間食にピッタリ!肉まん片手に南大門散策しちゃいましょう♪

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ついつい新しいお店やオシャレなお店を選んでしまいがちですが、たまにはこんなディープな韓国を感じてみるのもいいと思いませんか?安くておいしいだけではなく人情まで込められた手作りカルグクス、ぜひ1度召し上がってみてくださいね!

巨済食堂(コジェシクタン)/거제식당

住所ソウル特別市中区南倉洞60-32南大門カルグクス通り7・8号

電話番号02-777-8177

営業時間月~土6:00~20:30、日7:00~20:00

URLなし

カメゴルソンワンマンドゥ/가메골손왕만두

住所ソウル特別市中区南倉洞60-2

電話番号02-755-2569

営業時間8:00~20:00

URLhttp://www.gamegol.co.kr/main/index

よこたん
韓国・仁川市に在住して8年目の主婦です。趣味はカフェ巡りと、美味しいパン屋さんをさがすこと、そして日本へ旅行に行くこと。仁川空港のある永宗島から、「韓国の美味しいもの」「楽しいこと」を発信して行きます。

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