ミャンマーにある秘境の聖域カックー遺跡の行き方と楽しみ方

更新:2019/11/04

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多種多様な民族が暮らす仏教大国ミャンマー。多くの少数民族が今なお伝統的な生活を送るインレー湖のはずれに建つカックー遺跡をご紹介します!

バガンから国内線で約30分

世界3大仏教遺跡のひとつ、バガンからインレー湖があるヘーホーへは国内線で約30分。カックー遺跡はインレー湖という場所にあるというので湖の近くにあるかと思いきや、空港から車で1時間山を登った、タウンジーという町にあります。

カックー遺跡へは地元のパオ族のガイドが必須とされているため、ここで入域料(観光地に入るのに必要な費用)とガイド料を払い、ガイドさんをピックアップします。

そして、タウンジーからカックーまで、さらにくねくねガタガタした道を1時間。
道中はパオ族の住む町があり農作業の風景を見ることができます。

この時期はニンニクの収穫をするシーズンでした。これから雨が降るので一斉に収穫収穫収穫!とのこと。

目の前をはしるトラックにも大量のニンニクが積まれていました。

いろいろな風景を見ながら車に揺られること約1時間半!ついに、カックー遺跡へ到着!

幻想的な雰囲気

どこからともなく聞こえてくる、シャララララン シャラララランという鈴のような音色。日本でいう風鈴のような音がそよ風と共に聞こえてきます。

ガイドブックで見て思い描いていた光景が目の前に。テンションを上げずにはいられません!ちなみにこのカックー遺跡、裸足で周ります。

カックー遺跡は人の手によって整備されてるので、タイルのようなものが轢かれて歩きやすいようになってます。

ただ時間帯によっては、太陽光によってタイルがとても熱くなっているため、午前中か日が沈み始めた頃が歩きやすいかもしれません。

また、遺跡と遺跡の間などは遺跡が崩れた破片なども落ちているので、とにかく足元に気をつけていただければと思います。ちなみに、カックー遺跡は現在約2480基もの仏塔が林立しています。

もともとはインドのアショーカ王が建てはじめ、その後にバガン王朝時代に王様が各家に一戸建てなさい、という命のもとこのような形になったそうです。

仏塔の形はバラバラで、地位や予算によって決まるとのこと。そのため、お金持ちな家ほど豪華だったり装飾が凝っていたりと、仏塔からミャンマーのお家事情が伺えて、面白いです。

また、カックーは現在も次々と新しい仏塔が建てられているのですが、作るときは依頼主がこういう形にしたい!という依頼方式ではなく、このくらいの予算で~ということだけ伝えると、職人さんがインスピレーションで作ってくれるのだとか。

楽しみ方は様々

様々な仏塔に囲まれ、これはこういう形だ!という目で見る楽しさだったり、シャララララン~という音だったり、そよ風の中に含まれた土の匂いだったり、素足で歩く感触だったり・・・。神秘的な空間で、それこそ本当に五感を使って感じていただけるスポットだと思います!

仏塔は本当にいろんな形や色があるので、自分の好みの仏塔を見つけるのも楽しいかもしれませんね。ミャンマーを訪れた際には、ぜひカックー遺跡に足を運んでみてはいかがでしょうか。

旅工房インドシナセクション
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