オーストリア【ウィーン】の名物グルメが楽しめる!おすすめレストラン&カフェ5選
更新:2022/11/01
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音楽と共に築き上げられた街ウィーン。トップレベルのオーケストラやオペラを楽しむためにシーズンを問わず多くの旅行客で賑わいます。そんなウィーンでぜひ訪れてほしいグルメスポットを紹介します!
【Demelデーメル】ウィーンで人気のカフェ!
デーメルは日本にも進出しているのでご存知の方も多いかもしれません。
18世紀後半にできた老舗のお菓子屋さんです。シンボルにハプスブルク家の家紋の双頭の鷲が使われていることからもわかるように、帝国時代には宮廷御用達のお店でした。
デーメルの本店は、コールマークトKohlmarkt通りにあります。旧宮殿ホーフブルクのすぐ近くです。
デーメルはマジパン細工が有名で、ショーウィンドーにも季節によってクリエイティブなマジパン細工が飾り付けられます。撮影時は「Ball(バル)」と呼ばれる舞踏会の季節なので舞踏会をイメージしたものでした。
店の奥の方では、職人さんたちがお菓子を作っているところをガラス越しに見ることができます。店内は貴族文化を感じられる豪華な雰囲気。
ケーキなどを注文したい場合は、ケーキコーナーで商品を見て選ぶことができます。
こちら、ウィーンといえばのザッハートルテ。デーメルのザッハートルテも有名ですが、ここのほかホテル・ザッハーのザッハートルテも有名です。この2つのザッハートルテの大きな違いは、主にジャムを多く入れるか入れないかです。
デーメルのザッハートルテは、チョコレートのバターケーキの上にたっぷりあんずのジャムを塗り、その上からチョコレートのアイシングでコーティングします。
一方、ホテル・ザッハーのものはチョコレートのバターケーキの生地を2つに切ってその間にもあんずのジャムを入れ、さらにケーキ全体にもあんずのジャムを塗ったあとにチョコレートのアイシングでコーティングされています。
私が食べてみた感想ですが、デーメルのザッハートルテのほうがアイシングが分厚く、チョコレートの味が少し強い印象でした。
Cafe Demel
住所CH. DEMEL' S SÖHNE GmbH, Kohlmarkt 14, A-1010 Vienna
電話番号+43-1-535-17-17-0
営業時間8:00~19:00(日曜祝日含む)
【Café Sacher Wienカフェ・ザッハー】ザッハートルテ発祥のカフェ!
オーストリアの代表的なケーキといえばザッハートルテ。中世の雰囲気香るウィーンはカフェ文化が盛んで、街中には19世紀の雰囲気を残した素敵なカフェが数多く立ち並びます。
ザッハートルテ発祥といわれるホテル・ザッハー(Hotel Sacher)のカフェもそのひとつ。ホテル・ザッハーは1876年から続くウィーンの老舗のホテルで、オペラ座のすぐ裏にあります。
そのホテルの1階にあるのがカフェ・ザッハーです。中は宮廷文化が残るとてもおしゃれな内装なのですが、訪問時に驚いたのは日本人の多さ!お客さんの半分は日本人の方だったのではないでしょうか。
カフェ・ザッハーはケーキだけではなくお食事も楽しめます。上の写真左は、ターフェルシュピッツ(Tafelspitz/オーストリア風ボイルドビーフ)をゼリー寄せにし、それをサラダと一緒にお酢やかぼちゃの種油で味付けしたもの(Tafelspitzsulz mit Kürbiskernöl und Vogerlsalat)。
右は、アイヤーシュヴァンマル(Eierschwammerl/黄色いアンズタケ)と卵のオーストリア風パスタ、ノッカル(Nockerl)をいただきました。どちらもとても美味しかったです。
食後にはもちろんザッハートルテを。オーストリアにはさまざまな種類のコーヒーがありますが、写真に写っているのはコーヒーにスチームドミルクを入れたメローンジュ(上写真右:Melange)です。
また、ハイセ ショコラーデ ミット シュラークオーバース(上写真左:生クリーム入りのホットチョコレート/Heiße Schkolade mit Schlagobers)もほっこりする甘さでとても美味しかったのでおすすめです。
CAFÉ SACHER WIEN
住所Philharmonikerstrasse 4, A-1010 Vienna
電話番号+43-0-1-51-456-1053
営業時間8:00~24:00
URLhttp://www.sacher.com/en/original-sacher-cake/sacher-cafe-en/cafe-sacher-wien-3-2/
【Palmenhausパルメンハウス】19世紀を味わえる温室カフェ!
パルメンハウスは、19世紀末に流行した芸術(ユーゲントシュティール)が盛んな時期に建てられたガラスの温室です。1990年代に改築され、1998年から再び公開されるようになりました。
一部は蝶の家(シュメッタリングハウス)と呼ばれる蝶や南国の植物が楽しめるエリア、またほかの一部はオーストリア連邦公園が所有するエリアとなっています。
パルメンハウスは、さらにもう一部分のエリアでカフェやバーとして運営されているエリア。温室なので中はとてもあたたかく、大きなヤシの木などもあり、開放感たっぷり!
どこか不思議な空間へ迷い込んだような気分にさせられます。ウィーンには約2000件のカフェがありますが、こんなに天井の高い異空間を味わえるカフェはここだけです!
上写真左は、生クリームを盛り付けたコーヒー、アインシュペンナー(Einspänner)。日本ではウィンナーコーヒーと呼ばれています。右は生クリームをのせたホットチョコレートです。
そして、こちらがパルメンハウスのザッハートルテ。カフェ・ザッハーのオリジナルと比べると、入っているアンズのジャムが多く、チョコレート感が控えめなさっぱり味でした。
Palmenhaus
住所Burggarten 1, 1010 Vienna
電話番号+43-0-1-533-10-33
営業時間月~金10:00~24:00, 土09:00~24:00, 日祝9:00~23:00
【Eis Greisslerアイスグライスラー】ヘルシーで楽しい有機アイス♪
カフェ文化のイメージの強いオーストリアですが、夏はみんなこぞってアイスクリーム屋さんに集います。街のあちこちにアイスクリーム屋さんがあり、老若男女問わず大好き!
オフィスワーカーたちもお昼休みにデザートとして、休憩中や帰り際にアイスクリームを食べている光景をよく見かけます。
こちらはウィーンで人気のアイスグライスラー。オーストリア人は列に並ぶ習慣がないにも関わらず、ここのアイスはなんと30分待ちの行列ができることもあるそう!
オーストリア国内には6店舗、ウィーンには2店舗ありますが、こちらは1010のほうの店舗です。お客さんが5人くらい入れるほどのこぢんまりとした店内。
アイスグラスラーはその名の通りBio-Eis(有機アイス)。有機アイスを宣言するためにはEUが定めた95%以上の材料が有機栽培によるものである必要があります。アイスグライスラーはその材料のほとんどが有機栽培である上、フェアトレードによるものを使用しているのも人気の秘密。
たとえば牛乳は、すべてニーダーエステライヒ州の契約農家が有機穀物のみで育てた牛の牛乳を使っているそう。人工着色料や人工香料なども一切使われていないので、食の安全に敏感なオーストリア人に人気が出たのです。
また、顧客を飽きさせないオーストリアならではのメニューがあるところも好まれています。オーストリアの国民的フルーツともいえるMarilleマリレ(あんず)、食卓にかかせないkürbiskernölキュアビスケアンウール(カボチャの種油)、Mohnモーン(ケシの実)はぜひ試してみて!
今回は、イチゴ×ケシの実×エルダーフラワー味(上写真左)と、フレッシュチーズ(Topfenトプフェン)×ナッツ×ピスタチオをセレクト。素材の食感や風味を強く感じられてどちらも大変おいしかったです!
実は右の茶色いアイスクリーム「Pferdeapfel(意味は馬糞:直訳すると馬のリンゴ)」という名前がついています。近くに馬車の停留所があり、そこからインスピレーションをえてこのメニューを考案したのだとか!
Eis Greissler Vienna1010店
住所Rotenturmstraße 14, Vienna, 1010
電話番号
店舗なし, 問合せ02647/429-50-55
営業時間11:00~21:00
【Zur eisernen Zeitツア・アイザネン・ツァイト】名物グラーシュが楽しめる!
ウィーンでもっとも有名な市場ナッシュマルクト。ナッシュマルクトは新鮮な野菜やスパイスだけでなく、イスラエル料理やトルコ料理、日本食など世界各国の美味しいレストランが集中しています。
エキゾチックなレストランが肩を並べる一角にたたずむナッシュマルクトで最も歴史のあるオーストリア料理のレストランツア・アイザネン・ツァイトではオーストリア名物グラーシュが食べられます。
入り口もひっそりとありますが、お店の中も小さく席はたった6組分。でも地元の人でたっぷり、観光客が居づらい・・・ということがなく、かえって居心地のよい空間です。
料理を選ぶ前に、ブドウのサイダーを頼んでみました。ここの一番の人気メニューはさきほどちょっとご紹介したオーストリアの伝統料理Gulaschグラーシュです。
グラーシュは、牛肉をパプリカなどで煮込んだシチューのような料理。もともとハンガリーの料理でしたが、オーストリア=ハンガリー帝国時代にオーストリアに伝わり少し形を変えてオーストリア料理となりました。
ちなみに、現在「オーストリア料理」といわれているものはそのほとんどが当時ハプスブルク家が治めていた領土の各地から伝わったもの。イタリアやスペインにも領土はありましたが、特にハンガリー、チェコ、スロバキアの料理はオーストリア料理の祖先ともいえます。
こちらがその名物料理、Saftgulasch(サフトグラーシュ)です。赤いぺパロニは辛いのでご注意を。オーストリア風パスタシュペッツレと一緒にいただきます。
こちらはFiakergulasch(フィアカーグラーシュ)です。フィアカーとはウィーン方言で「馬車」のことを指し、フィアカーグラーシュはソーセージ、目玉焼き、酢漬けのキュウリがのったウィーン独特のグラーシュです。センメルというオーストリアのパンから作ったお団子センメルクヌーデルと一緒にいただきます。
そのほか、シュペッツレにチーズと揚げた玉ねぎをのせて焼いたケーゼシュペッツレや、
仔牛のカツレツヴィーナー・シュニッツェルもオススメなのでぜひお試しになってみてください。
Zur eisernen Zeit
住所Hilschergasse 9/16, A 1120 Wien
電話番号+43-1-5870-331
営業時間月~土8:00~23:00
オーストリアで食べるべき名物グルメが味わえるお店をご紹介しました。どこもリポートや参考情報が多いお店ばかりで行きやすいので、ぜひ訪れてみてくださいね。
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