図書館なのに修道院!?Library of Strahov Monasteryストラホフ修道院

2020/05/16

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ヨーロッパに来たら図書館を見なきゃ!ストラホフ図書館を紹介します。

ストラホフ修道院とは?

ストラホフ修道院は、聖ロハ教会や聖母マリア昇天教会など、複数の教会や修道院が密集した複合エリアのことをいいます。検索すると「ストラホフ修道院/図書館」と出てきますが、両方同じ場所。

エリア内には福音書を含む本が28万冊も所蔵されているために、宗教上の図書館ともいわれています。チェコでは2番目に古いそうです。(敷地内の日本語案内板より)

入場料と撮影料

この図書が所蔵されているホールに入るためにはチケットが必要です。チケット売り場は、図書館のすぐ手前にあります。入場料は120CZK

ここでちょっと注意点です。内部を撮影する場合50CZKかかります!これはチェコあるあるなのですが、多くの観光名所で撮影料があるのが当たり前。

ストラホフ修道院の場合、撮影料を支払うと胸にステッカーを貼られるのですが、それが貼られていない人がカメラを構えようものなら、各所で見張っているおばちゃんが集金にきます!ご注意くださいね。

購入後、奥へ入っていくと図書館の入り口があります。

所要時間

この2つの図書館ホールだけの見学なら、だいたい30分ほどあれば十分に見て回れます。

この2つの図書館ホールのほか、聖母マリア昇天教会にも天井画があります。敷地内は、中庭や絵画ギャラリーなどもありますので、敷地内の建物を全部見て回る場合は、1時間ほど予定しておくとゆっくり鑑賞できると思います。

哲学の間Philosophical Hall

28万冊の図書は、2つのホールに分かれて保管されています。ホールは蔵書の中身によって分けられています。

この哲学の間に主に所蔵されているのは、天文学、数学、歴史、言語学などの本だそう。

天井には、聖書をテーマにしたフレスコ画が描かれています。「人類の知的進歩」を表現していて、科学と宗教の発展、それら相互の影響など知識の探求の描写なんだそうです。

(公式サイト『PHILOSOPHICAL HALL 』ページより)

好奇心のキャビネット

ホールとホールを結ぶ廊下にも、需要な本やコレクションがたくさん展示されています。

ここは「好奇心のキャビネット」とも呼ばれ、近代の美術館の前身と考えられているそう。

医学、法学、錬金術の図書をはじめ、昆虫や鉱物、陶器や農民の武器などさまざまなコレクションも保管されています。

また、ストラホフの福音書の写しはこの好奇心のキャビネットに保管されています。特別なスタンドに保管されていますので、キリスト教に興味のある方はぜひお見逃しなく。

(公式サイト『CABINET OF CURIOSITIES AND CONNECTING PASSAGE』ページより)

神学の間Theological Hall

神学の間には、さまざまな言語の聖書や文学の本が保管されています。

この神学のホールで1番注目してほしいのは、右端にある聖ヨハネ像。これも、「本のコレクション」の一部としてここに存在しているんです。彼の手に袋のようなものが握られていますが、実はこれが「本」なんです。

「ガードルブック」と呼ばれるもので、聖職者や修道士がアクセサリーのように持ち歩いていた小さな携帯用の本なのだそう。持ち歩くという特性上、きれいに残ることが少なかったようで、このような形で展示しているそうですよ。

(公式サイト『THEOLOGICAL HALL』ページより)

また、本棚の上部に施された金色の木彫りの装飾も、この図書館ホールの特徴であるバロック様式を象徴したものです。それぞれになんの本が保管されているかを表した標識のようなものでもあるそうですよ。

天井画が美しいストラホフ修道院。短い時間で見て回れるスポットなので、ぜひスケジュールに組み込んでみてくださいね。

Library of Strahov Monastery(Strahovský klášter)

住所Strahovské nádvoří 1/132 118 00 Praha 6-Hradčany

電話番号+420-233-107-718

営業時間9:45〜11:45、13:00〜16:45

URLhttp://www.strahovskyklaster.cz

旅Pocket 編集部
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