オスロで恐怖体験!?オリンピックスキージャンプ台Holmenkollen

2020/04/22

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冬季オリンピックの目玉競技スキージャンプ。実際に使われたジャンプ台を観光スポットとして開放している、ノルウェーオスロのミュージアム兼アクティビティ施設Holmenkollenを紹介します!

Holmenkollenてどんな施設?

ここは、SKIFORENINGENという、オリンピックのジャンプ台やミュージアム、トレーニング施設、クロスカントリーコースなどが完備された複合施設。

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イメージとしては、大きなゴルフ場の中にトレーニング施設やゴルフコース、ミュージアムが併設されていると想像するとわかりやすいかも。

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Holmenkollenはその敷地内にあるジャンプ台のことで、一般の観光客でも年中見学できます。敷地内はとても広いですが、入り口からジャンプ台までは徒歩で向かいます。

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ジャンプ台に到着しました。こうして下から見るとたいしたことない高さに見えるのですが、それは大きな勘違いでした・・・。

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まずは着地点を見学しよう

上に登る前にまずは観客席を見学します。ジャンプ台の麓からリフトの下を歩いて登ると、観客席の高さに到達します。丸くなっているところが観客席で、真ん中がコースです。

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ここは選手が着地する場所。よく見るとガラス板にポツポツと白丸の表示が見えますが、飛び出した位置からの距離が書かれています(厳密には安全に着地できる距離で、得点の基準となる位置なのだそう)。

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選手が着地する斜面

みんなが見上げてる方向が選手が飛んでくる方向。今空が見える部分から人が飛んでくるなんて、すごい競技ですよね。

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観客席の見学が終わったら、いよいよあの頂上を見学しに行きます!

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入場料

麓から頂上まではエレベーターで上がります。先ほども紹介しましたが、厳密にはこのジャンプ台のある建物をHolmenkollenといいます。

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入り口を入ったら入場料を払います。大人は140NOK。ジャンプ台の頂上の見学料と、1Fにあるスキーミュージアムの入場料が含まれています。

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スキーミュージアム

中へ入るとすぐ横にスキーミュージアムがあります。スキーの歴史や気候問題などに関する展示が行われています。

Holmenkollenの歴史

もっともクローズアップされている展示は、ジャンプ台の歴史。古い時代のスキー板などが一緒に飾られています。

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時代ごとのジャンプ台の模型なんかもあって、時代とともに進化している様子がわかります。1950年代は、木のようなものが見えます。2011年と比較するとあまりにも原始的でビックリ!

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2011年の模型の横でメダリストの葛西紀明さんのスキー板を発見!簡単にはずれそうなあまりにも簡素なビンディング(シューズを取り付ける部分)で2度目のビックリ。

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お天気と気候変動

冬はよく降雪量に関するニュースを耳にしますが、スキーと雪は切っても切り離せない関係。気候変動や天候に関する問題はとても重要です。

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このコーナーでは、CO2の影響を知ることができたり、100年後に予測される気候のために今日何ができるかを学んだりできます。ゲームを通して気候問題を考えさせるなど、楽しい仕掛けがたくさん。

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霧の世界

子ども向けの展示です。自然現象である霧をテーマにした物語の世界観を表現していて、トロールも出てきます。2018年には書籍化もされた新しい展示なんだそうですよ。

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施設内には、もちろんお土産が買えるショップもあります。レジ横などでもちょこちょこ小物雑貨が売られているので、見逃さないでくださいね。

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スキー板のマグネット35NOK

※展示内容についての詳細は公式サイトThe Ski Museumページより引用

選手の控え室と展望台

いよいよジャンプ台の頂上へ登ります。先ほどのミュージアムを抜けると、展望台へ続くエレベーターがあります。

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エレベーターを降りると、選手の控え室として使われていた部屋に出ます。一部ガラス張りになっていて、下が見渡せるようになっています。

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この控え室から外へ出ると展望台。選手がスタートする位置とだいたい同じ高さです。本番の競技では、スタート位置は天候によって変わることもあり、男女でも違います。

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展望台に出ました!こうして、平面の状態だとそれほど怖くないのですが、

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下を向いたとたん恐怖が襲ってきます。真ん中の白いラインが滑るコースで、白いコースが途切れたところで飛び出します。ジャンプ台の最大傾斜角度は35度だそうですが、体感では完全に90度(笑)。

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スキー経験者(ジャンプ選手ではない)に聞いた話ですが、長野県のジャンプ台で練習する機会があった時、前の選手が滑り出しで消えるのが本当に怖かったそう(急すぎて)。子どもの頃から滑ってるのにあれだけは克服できない、と言っていたのを思い出しました。アスリートってすごい!

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真上からよりも横からだと角度がよくわかる

展望台には、表彰台も置かれています。

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下を見なければ、自分がこんな恐ろしい場所にいるなんて忘れるくらい素晴らしい眺めです。

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高さやスピードを体感できるアクティビティ

ジャンプ台には、ミュージアムのほかにも楽しい設備がたくさんあります。

ジップライン

展望台から観客席まで、361mを一気に滑り降りるジップラインです。別料金で600NOKですが、事前予約、またグループ予約の場合割引になります。

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ちょうど出発する人がいたので見ていると、意外とスロースピードでした!公式サイトでは動画も公開(ページ下部)されていますので、スピードを見てみたい方は参考にしてくださいね。

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また、ジャンプ台の開館時間と営業時間が異なり、シーズンによっても異なります。ジップラインを体験したい場合は、下記ページの営業時間をよくご確認ください。

・ジップライン詳細はこちらから

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ジャンプとダウンヒルのシュミレーター体験

ジャンプ台の隣にある建物では、スキージャンプとダウンヒル(スピードを競う滑降競技)のシュミレーター体験ができます。

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この宇宙船型のボブスレーみたいなのがシュミレーター機。パイロットや宇宙飛行士が利用するフライトシュミレーターとアイビューという機能をドッキングさせているのだとか。(公式サイトSki simulatorページより)

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見ていると、ちょうどドアが開きました!今体験してた人たちが出てきます。

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次に並んでいた人たちが入れ違いで入って行きましたが、この後にも並ぶ人は絶えず、人気アトラクションのようでした。このアクティビティも別料金で95NOKです。

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スキージャンプの100km/hとダウンヒルの130km/hという速度。むき出しの体で感じるにはクレイジーな速度です。これを体験しておいたら、多少の恐怖には強くなれるかも!?

カフェもあります

カフェも併設されていますので、全体を見学し終わったら軽食やコーヒーを楽しみましょう。

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さすが北欧、このカフェだけ独立してもやっていけそうなくらいリラックスできる雰囲気。ソファから置いてあるインテリアまですべてがお洒落です♪上で恐怖を味わった後はぜひここでリセットを(笑)。

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<営業時間>6〜8月10:00~18:00/5〜9月10:00~17:00/10〜4月10:00~16:00

聖火台は必見!

最後に、ぜひ聖火台を見て帰りましょう。聖火は、開催される年にギリシャのオリンピア市(オリンピック発祥地)で採火され、ギリシャ国内を回ったあと開催地まで運ばれるそうです(東京オリンピック公式サイトTOKYO2020聖火リレーのページより)

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オリンピック開催中、絶えず灯されるってすごいですよね。世界的には、聖火の位置づけについて諸説あるようですが、夕日に照らされる聖火台を見ていたら、選手たちの奮闘やアスリート魂を象徴する神聖なもののように感じられました。

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オリンピックで実際に使われた場所が一般に開放され、観光スポットになっている場所は日本にはあまりありません!アスリートの強さや非日常を体験できるので、ぜひ訪問してみてくださいね。

HOLMENKOLLEN

住所Skiforeningen, Kongeveien 5, 0787 Oslo

電話番号22-92-3200

営業時間年中無休、季節ごとに変わるため下記参照

URLhttps://bit.ly/37pWq9n

冬季:10月〜4月10:00~16:00
夏季:5月〜9月10:00~17:00、6,7,8月9:00~20:00
※クリスマスイブ、大晦日、元旦、5月17日は営業時間短縮

旅Pocket 編集部
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