【観光ガイド】世界最大級の水上集落「カンポン・アイール」~歴史・トイレの場所・行き方・映えスポット・お宅訪問体験まで~

更新:2020/06/03

9,235views

ブルネイには世界最大級の水上集落カンポン・アイールがあります。

歴史があるだけでなく、今も多くの人々が暮らし、その生活に触れることができる貴重な場所です。

水上タクシーでカンポン・アイールに向かい、お宅訪問まで体験してきました!

陸地から遠目に見るだけでなく、ぜひとも水上タクシーで回ってみてください!

水上集落カンポン・アイールの歴史やトイレの場所、行き方、見どころを紹介します♪

水上集落「カンポン・アイール」の歴史

その歴史は古く、考古学的な調査によると誕生は1000年以上前ともいわれています。

当時はニブンヤシやマングローブを柱に、ニッパヤシの葉を屋根や壁に使って家が建てられていたようです。

水上集落としては世界最大級であり、15世紀の記録によれば25,000世帯が水上に暮らしていたとか!

/BRUNEI_Kampong-Ayer_26""

一般的に「水上集落」というと貧しく住む土地がないから水上に移動したという背景が多いようですが、ここブルネイでは、陸にも住めるのに好きで水上を選んでいる人々が暮らしています。

他国の水上集落とは背景が違うようです。

BRUNEI_Kampong-Ayer_2""

電気・水道などのインフラは全て完備されており、消防署やモスク、学校もあります。

陸地と変わらない生活が送れるようになっています。

古い資料によると1400年代頃には王宮も水上集落内にあり、ブルネイ川での水上生活がいかにブルネイの人々にとって身近なものであったかが伺えます。

19世紀まで首都機能も水上集落内にありました。

ここに暮らす人々は漁業や伝統工芸品を作って生計を立てていたようです。

30年前には4万人が暮らしていましたが、今では政府の政策により水上集落の保存と住民の陸地への移住が進められ、年々住民は減り、空き家が増えています。

それでも2020年現在、9,000人の方が水上で暮らしています。

BRUNEI_Kampong-Ayer""

水上集落にもモスクがあります。

カンポン・アイールには歴史や文化を学べる「カンポン・アイール カルチュラル ツーリズムギャラリー」があります。

そこでは昔の写真や伝統工芸品を見ることができるので詳しく知りたい方は寄ってみてください!

'Kampong Ayer Cultural & Tourism Gallery(カンポン・アイール カルチュラル ツーリズムギャラリー)

住所Bandar Seri Begawan, south bank, Kampong Ayers

営業時間9:00~17:00 金曜日の12:00~14:00の集団礼拝時は閉館

URLhttp://www.tourism.gov.bn/SitePages/

行き方(水上タクシー)

カンポン・アイールは色々なところが橋で繋がれています。

陸地とつながっている場所もありますが、市の中心部から向かうのであれば水上タクシーを使うのが便利。

現地の人の足である水上タクシーを体験してみましょう!

メジャーな乗り場はヤヤサンSHHBコンプレックス(ショッピングセンター)近くの桟橋です。

BRUNEI_Mangrove-river-safari_Kampong-Ayer_water-taxi""

水上集落に渡るだけであれば相場は一人1ブルネイドルです。

料金は交渉次第。乗る前に交渉しましょう!

BRUNEI_Mangrove-river-safari_Kampong-Ayer_water-taxi_3""

ここに停まっていないことがほとんどなので、手を振って呼びましょう!

自分で水上タクシーを捕まえる以外には、水上集落見学ツアーを利用する方法もあります。

ちなみに、私はマングローブリバーサファリと水上集落見学がセットのオプショナルツアーで回りました。

BRUNEI_Mangrove-river-safari_Kampong-Ayer_water-taxi_4""

マングローブリバーサファリでは絶滅危惧種のテングザルに会えます!

カンポン・アイールのトイレ事情

カンポン・アイールに渡る前であれば、水上タクシー乗り場近くにあるヤヤサンSHHBコンプレックス(ショッピングセンター)のトイレが利用できます。

カンポン・アイールには公衆トイレはありません

ですが「カンポン・アイール カルチュラル ツーリズムギャラリー」が開いていればギャラリーのトイレは使えます。ギャラリーの入場料金は無料です。

お宅訪問付きツアーであれば訪問先のトイレも利用できます。

どこのトイレを使うにしても、トイレットペーパーがない場合が多いので、紙は持参しておきましょう!

カンポン・アイールを散策

家や集落は橋で繋がれています。橋は板と板に隙間が空いているところもあるので、ぜひ歩きやすい靴で!

BRUNEI_Kampong-Ayer_25""

意外と隙間が…

携帯など落としたら板の隙間から川にポチャンなんてこともあるので持ち物の落下には注意が必要です。

BRUNEI_Kampong-Ayer_4""

右に通っているのは水道管。掴む手すりなどはないので歩くときは注意が必要!

水上ですが、消防署やモスク、学校もあります!

BRUNEI_Kampong-Ayer_5""

BRUNEI_Kampong-Ayer_28""

消防署

人々の暮らしが見えてほっこりします(^^)

/BRUNEI_Kampong-Ayer_6""

BRUNEI_Kampong-Ayer_29""

家に入るのに橋は板1本!?スリリングです!

インスタ映えするエリア

有名なインスタ映えスポットに向かうなら目的地は「JETI2」です。

BRUNEI_Kampong-Ayer_water-taxi_3""

ガイドブックにも載っている有名なロッジがあります。

BRUNEI_Kampong-Ayer_Kunyit-7-Lodge_8""

Kunyit 7 Lodge

訪問したときはオーナーさんが旅行中でやっていませんでしたが、このロッジには泊まることができます。

このロッジの近くは映えるスポットがたくさん!

BRUNEI_Kampong-Ayer_Kunyit-7""

カンポン・アイールモチーフと思われる絵も!

BRUNEI_Kampong-Ayer_Kunyit-7-Lodge_10""

ロッジの奥に進んでいった先にもカラフルな建物があります。

BRUNEI_Kampong-Ayer_12""

伝統的な味のあるおうちも素敵だし、このようにカラフルに飾られた建物もかわいくて素敵です♪

ブルネイのお宅訪問!

カンポン・アイールを回るツアーには水上集落内のお宅訪問がプログラムに入っていることがあります。

より深くブルネイの人々の暮らしを知るチャンス!私も行ってきました。

通常ツアーで行くことが多いですが、水上タクシーの運転手さんに交渉すれば「うち来ていいよ!」なんてこともあるらしいです。

ハードルは高すぎですが(^^;)

今回私が訪問したおうちはこちら!

BRUNEI_Kampong-Ayer_13""

ブルネイでは大家族で暮らしていることが多く、家族が集う大広間的な場所がおうちにあります。

広いっっっ!!!そして天井の細工まで凝っています!さすが裕福な国ブルネイ!

BRNEI_Kampong-Ayer_14""

ブルネイのお菓子をいただきました!

BRUNEI_Kampong-Ayer_15""

こちらはパンダンリーフで着色された「すあま」のようなもちっとしたお菓子を「ニッパやし」で巻いたもの。

パンダンリーフは東南アジアのお菓子にはよく使われています。ほんのり甘くて日本人も好きそうな味です!

BRUNEI_Kampong-Ayer_16""

ブルネイの男性が被る帽子ソンコや、女性の方が被るスカーフ、トゥドンが置いてあったので被ることができました!

BRUNEI_Kampong-Ayer_17""

単色だけでなく、色んなデザインのものがありました!

BRUNEI_Kampong-Ayer_18""

すぽっとかぶれるトゥドン

BRUNEI_Kampong-Ayer_19""

かぶってみました!

BRUNEI_Kampong-Ayer_20""

キッチンも見せてもらいました。生活感が溢れてます!

BRUNEI_Kampong-Ayer_27""

他に一人一人の部屋もあり、おうちはかなり広そうです!

テレビも普通に見られるし、水も電気も普通に通っています。

中に入ってしまえば水上ということはすっかり忘れ、陸上となんら変わらない生活が送れていました。

実はねこ天国!

ブルネイ国民の8割はイスラム教徒です。イスラム教ではネコが敬愛されているらしく、ネコを飼っているお宅が多い!

水上なのにカンポン・アイールでもたくさんのネコが飼われています!

BRUNEI_Kampong-Ayer_cat""

 

BRUNEI_Kampong-Ayer_cat2""

かわいすぎる~!

BRUNEI_Kampong-Ayer_cat3""

ネコ好きは迷わずブルネイにくるべし!

BRUNEI_Kampong-Ayer_cat4""

他の国とは一風変わった水上集落です。

ブルネイの歴史、人々の生活、そしてネコの楽園を味わえます!

ぜひ行ってみてください!

ERICA
美味しいもの&かわいいものを求め、2か月に1回ペースで海外の街中をフラフラ♪ 旅先でどんな服を着よう?何を食べよう?とワクワクすることが日々の動力源。旅に行くために働いています! https://www.instagram.com/erica_tabi_memory/

このライターの記事一覧

AREA

地域


閉じる