ソウルの中心にある癒しの空間!清渓川チョンゲチョンの行き方や散策のしかたを紹介します!

更新:2019/09/06

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光化門(クヮンファムン)から東大門にかけてソウルを横切るように流れている清渓川は、ソウル市民の憩いの場所として、また恋人たちのデートコースとしても人気のスポットです。

清渓川への行き方と最寄り駅は?

光化門の清渓広場から始まって東大門へと続いている清渓川ですが、川に降りていくための階段があちこちに設けられているので、川沿いまで行けばどこからでも降りることができます。

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が、それではあまりにも説明が雑なので(笑)、ここではどこの駅から行けば清渓川のどのあたりに降りることができるのか、またそのあたりでは清渓川のどんな見どころがあるのかをまとめてみました!

光化門駅/地下鉄5号線

光化門駅の5番出口を出て数歩歩くと、左手前方に巻貝のようなモニュメントが見えます。ここが清渓川のスタート地点、清渓広場になります。

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このような数字を書いた看板がある場所から清渓川へと降りて行くことができますよ!

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【清渓広場】

清渓川が始まる場所にふさわしく、噴水や小さな滝などがあって、洗練された都会のオアシスといった感じ。

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年中通してイベントなども行われています。清渓広場は観光名所の景福宮からも徒歩10分ほどで行くことができますよ!

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鍾閣(チョンガク)駅/地下鉄1号線

鍾閣駅を利用する場合は、5番出口を利用してそのまま大通りを100mほど歩いて行くと、清渓川にかかる広橋(クヮンギョ)にぶつかります。

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【広橋の清渓川デジタルキャンバス】

この広橋では、夜になると清渓川デジタルキャンバスというレーザーとミストを使った演出をやっています。これは一見の価値あり!

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広橋へは、乙支路入口(ウルチロイック)駅の2、3番出口からだと徒歩5分ほどで行くことができます。

【広通橋(クヮントンギョ)】

清渓川にかかる22の橋の中でもっとも古くて大きい広通橋(クヮントンギョ)も、鍾閣駅からが1番近いですよ!

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乙支路3街(ウルチロサムガ)駅/地下鉄2、3号線

乙支路3街駅からは、4、5番出口を利用すると徒歩100mほどで清渓川にかかる観水橋(クヮンスギョ)に行くことができます。

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【商店街をつなぐ空中歩道橋】

観水橋から下流に300mくらい行ったところには、世運商店街(セウンサンガ)と清渓川を挟んで対岸にある大林商店街(デリムサンガ)の3階を連絡する歩道橋があって、清渓川を高い位置から見下ろすことができます。

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東大門(トンデムン)駅/地下鉄1、4号線

東大門駅からは8番出口なら徒歩1分、東大門地下ショッピングセンターの2番出口を利用すれば、出口を出るとすぐ目の前が清渓川です。

【五間水橋(オガンスギョ)】

東大門駅からすぐのところにある五間水橋(オガンスギョ)では、1日数回、噴水を見ることができますよ。

復元事業からソウル市民の憩いの場に

現在ではきれいに整備されている清渓川ですが、実は時代と共にその姿は大きく変化してきました。もともと自然河川として存在していた清渓川は、朝鮮王朝時代には下水道として生活用水を排出していたといいます。

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1950年代に入り、このあたりに朝鮮戦争の避難民が多く移り住んだことと、戦争後の韓国の急激な経済成長が原因となり、清渓川は深刻な水質汚濁問題を抱えることになりました。

ソウル市当局はこの問題を解決するため、清渓川に蓋をして暗渠化(地下に埋設したり蓋をかけたりした水路)し、1971年には蓋をした清渓川の上に高架道路を建設したのです。こうして清渓川は完全に地上からその姿を消してしまいました。

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それから30年ほど経ち2000年代に入ると、「清渓川を復活させてほしい」という市民からの要望が高まっていきます。そしてついに2005年10月、2年間の復元工事と高架道路撤去作業を経て、約40年ぶりに清渓川が復活したのです!

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復元にあたりもっとも注力したのはやはり水質。

河川の清掃や地下鉄の駅舎から出る地下水を放流するなどの水質浄化対策を行った結果、現代の清渓川に流れる水は川底が見えるほど透明で綺麗な水になりました。

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こうして現代によみがえった新しい清渓川は、市民や観光客が多く集まる都会のオアシスとして、今ではソウルになくてはならない場所のひとつとなったのです。

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東大門から光化門まで清渓川を歩いてみよう!

今回は、広蔵市場(クヮンジャンシジャン)から清渓広場まで約2.5キロを歩いてみましたよ~!広蔵市場は、東大門エリアにあるもっともわかりやすいランドマークなので、散策のスタート地点にするのにぴったりです。

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実は広蔵市場は清渓川沿いに建てられていて、広蔵市場の南側のゲートから外に出るともう目の前は清渓川!近くの階段からさっそく清渓川に降りてみましょう。

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このあたりはあまり人も多くないからか、木も草もけっこうぼーぼー状態。ㅋㅋここは本当にソウルの中心部なの?と思ってしまうほど、ありのままの自然を感じることができます。

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大きな柳の木がたくさんあります。日本では柳の木の下=幽霊を思いうかべてしまいますが、韓国ではそんな発想はまったくないそうですよ。

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わ!川の水が澄んでいて川底までハッキリ見えます!

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ところどころにこのような地図があるので、自分が今どのあたりを歩いているのかわかるようになっています。トイレや地下鉄の駅、バス停留場やスローブも表示されているのでとても便利!

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お?!川底に見えるのは何でしょう…まるでレールのように見えるけど・・・。

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清渓川にはこんな飛び石がたくさんあって向こう側に渡ることができるようになっています。飛び石を渡る時は大人でも不思議に心がウキウキしちゃいますね♪

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日陰になる橋の下ではたくさんの人が涼んでいました。

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おじいちゃんも気持ち良さそう♪

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先ほど、行き方のところで紹介した世運商店街と大林商店街を空中でつなぐ歩道橋にたどり着きました。

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せっかくなので3階まで上がって、歩道橋からの景色を見てみることに。高い位置から見る清渓川はまた格別です!

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ここからは都会のビルディングも、今まさに開発されようとしている古い建物もどちらも見渡すことができます。

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韓国の国花、ムグンファ(ムクゲ)もキレイに咲いていました♡

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昔っぽいデザインの水標橋(スピョギョ)は木製で風情があります。ここまで来ると、もう乙支路3街駅や乙支路4街(ウルチロサーガ)の近くまで来たということになります。

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ゴミ箱(袋)も設置されているので、ドリンク片手に散策するのもイイですよ!

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周りがビルだらけになってきました!

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不思議なデザインのビルだな~と思ったら、よく見ると崩したハングル文字でちゃんと文章になっています!インスタ映えしそう♪

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水標橋から清渓広場にかけてはカラフルな壁画も多くなって、散策がさらに楽しくなります♪

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三一橋(サミルギョ)から長通橋(チャントンギョ)の間には、清渓川のみどころのひとつ、正祖班次図(チョンジョパンチャド)があります。巨大な陶磁器タイルの壁画です。

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ドラマ『イ・サン』でおなじみの朝鮮時代の王様の正祖が、父である荘献世子の墓参りをする様子を描いたものなんだそうですよ~。韓国ドラマファンの人は必見ですね!

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階段の上り下りが難しい人のために、スローブやエレベーターも設置されています。

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エレベーターは三一橋にあります。

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いかにも古そうなこの橋は広通橋(クヮントンギョ)という清渓川でもっとも古い橋。もともとはちょっと離れた場所にあったそうですが、清渓川の復元工事の際にこの場所に移築されました。石の1つ1つに歴史の重みを感じます。

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清渓川にはたまにサギが餌を取りにやってきます。運が良ければサギが小魚を捕まえる瞬間を見ることができるかも?!

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そしてついに清渓広場に到着!うわ~、なんかやりきった感がすごいㅋ

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広蔵市場からゆっくり歩いて50分くらいでしたけど、キレイな川や植物、壁画やビル群などを見ながら来たのであっという間でした。とっても暑い日でしたが、清渓川に吹く風はとっても気持ちがよく、橋の下も涼しくて快適に散策できましたよ~!

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清渓川のところどころに設置されているこちらのバーコードを読み込むと、清渓川の歴史や情報が日本語で確認できます。参考にして下さいネ!

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明洞や益善洞(イクソンドン)など人気の観光地からも徒歩圏内で行くことができる清渓川。気分をリフレッシュしたい時にもオススメのスポットです!

よこたん
韓国・仁川市に在住して8年目の主婦です。趣味はカフェ巡りと、美味しいパン屋さんをさがすこと、そして日本へ旅行に行くこと。仁川空港のある永宗島から、「韓国の美味しいもの」「楽しいこと」を発信して行きます。

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