5ヶ所回るとお得!フィレンツェカードを購入して並ばずスイスイ美術鑑賞!

更新:2019/11/17

6,553views

フィレンツエには、世界的に高く評価されている美術品を所蔵する美術館がそこかしこに点在します。まずはどこを見たらいいの?どうやって回るのがお得?と迷ったら、フィレンツェカードを購入してみてはいかがでしょうか。

フィレンツェ中の美術館を網羅!フィレンツェカードとは?

フィレンツェカードは、フィレンツェにある主要な美術館など81の施設を無料で見学できるカード。カード代金を支払えばすべての施設に無料で入れるんです!

Italy_firenzecard_009""

美術館のほか、豪族が住んでいた屋敷や庭園、ドゥオモなども無料で入場できます。フィレンツェは有名な観光スポットや美術館が密集していて比較的コンパクトなので、効率的に回ればかなりの施設を見て回れます。

Italy_firenzecard_003""

首から下げるホルダーの中には、休館情報やイヤホンガイドマークなどが記載された施設リストが入っています。

Italy_firenzecard_001""

施設リストの裏側はマップになっています。(これが超わかりやすい)

Italy_firenzecard_004""

購入するまで知りませんでしたが、このホルダー、入館の際にかなり大きな威力を発揮してくれました。

並ばずに優先入館!購入場所と使い方

フィレンツェカードは、駅のツーリストインフォメーションで購入しておくのがおすすめです。値段は85ユーロ。スタッフのおじさんいわく「だいたい5つ回るとお得」だそうです。フィレンツェカードを購入したら、恥ずかしがらずにちゃんと首から下げておいてください!なぜなら・・・

Italy_firenzecard_000""

スタッフの人がホルダーを見つけて優先で入館させてくれるからなんです!並ばずに入れるとかなり時間を節約できますし、目的の絵に早くたどり着けるので、朝イチで入館した時など、空いているタイミングで絵や彫刻を見ることができるのです!

Italy_firenzecard_010""

フィレンツェの美術館は世界中から観光客が訪れるため、待ち時間があるのは当たり前。入場制限がある場所などは開館前から大行列で、入るまでに数十分、数時間は普通です。人気の美術館は、開館10分でまともに通路を歩けないほど混雑するところもありました。

Italy_firenzecard_011""

入り口を通ったあとは、ポスのような機械にカードをかざすように指示されます。1施設1回しか入れないので、入館登録が必要なためです。操作は簡単。機械にカードを「ピッ」とするだけです。

フィレンツェカードで無料!①ウフィッツィ美術館

81もある施設からどれを選ベばいいの?という方のために、実際にカードを使って回ったところをいくつかご紹介しようと思います。まずはウフィッツィ美術館。ウフィッツィ美術館の2番入り口でもフィレンツェカードを購入できますよ。

Italy_firenzecard_uffizi_entrance""

ここでは、2種類の有名な絵画を見ることをおすすめします。ひとつ目はレオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』。その名の通り、キリストを授かった時の受胎告知を表した絵です。ウフィッツィ美術館にあるだけで何種類もあり、描いた人によってテイストや使っている色が違います。この絵だけ追いかけてその違いを見るのも面白いですよ。

Italy_firenzecard_uffizi_annunciazione""

ふたつ目は『奏楽天使』。見たまま、天使が楽器を弾いている絵ですが、フィレンツェを代表する絵画なのでぜひ見てください。天使なのに気だるそうな表情となぜか赤い羽根が印象的です。

Italy_firenzecard_uffizi_angiolinomusicante""

フィレンツェカードで無料!②ピッティ宮殿

外側はものすごく地味ですが、一歩中に入ると贅の限りを尽くした装飾が眩しいです。ナポレオンなどが収集した美術品を収めています。陶器の博物館や衣装の美術館も入っています。中庭も有名。

Italy_firenzecard_palazzopitti_001""

フィレンツェカードで無料!③アカデミア美術館

アカデミア美術館て、聞いたことないですよね。でもこれは誰もが知っているはず。

Italy_firenzecard_academia_dabiddimichelangelo_001""

そう。ミケランジェロのダビデ像です。あの教科書に載っているやつです。ダビデ像のすごいところは、人間のリアルを忠実に再現できているところといわれていますが、筋肉のつき方や血管の様子など、ぜひ近くに寄って観察してみてください。

Italy_firenzecard_academia_dabiddimichelangelo_002""

また、これもミケランジェロの『ピエタ』という有名な作品。かなり貴重な作品というのに私たちが歩く高さに置かれていて、知らなければ見逃しそうなほどオーラがありません。見て損はない(むしろ見るべき)作品なのでぜひチェックを。

Italy_firenzecard_academia_PietaPalestrina""

フィレンツェカードで無料!④サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(通称ドゥオモ)

ドゥオモとその周辺施設は、6つセットで回れる共通券があります。

Italy_firenzecard_005""

6つの施設に入るために、この白い共通券を発券する必要があります。追加料金はかかりませんが、赤いカードだけでは入館できないので忘れずに発券してくださいね。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(通称ドゥオモ)

到着した時にはすでに100人近くの人が並んでいて、チャレンジしましたが、時間がなくて中を見学できませんでした・・・。時間に余裕を持って訪問してください!写真は大聖堂の正面入口側です。

Italy_firenzecard_duomo""

ジョットの鐘楼(大聖堂正面入口の隣の塔)

よーく見ると大聖堂と色が違います。大聖堂はブルーっぽくて、塔側はピンクっぽい印象です。どんな意味があるんでしょう。展望台までは414段の階段が続きます。

Italy_firenzecard_CampanilediGiotto""

クーポラ(大聖堂のオレンジ屋根の部分)

「6つ回れる」とお伝えしましたが、このクーポラだけは予約をしないと入場できません(追加料金はなし)!予約専用機での予約が必要なので、ドゥオモ同様、時間に余裕を持ってチャレンジすることをおすすめします。

Italy_firenzecard_cupola""

サン・ジョバンニ洗礼堂(ドゥオモの向かい側)

八角形の天井に、黄金色のモザイク画が広がっています。比較的並ばずに入れます。小窓から差し込む外光がライトのようで綺麗でした。共通券の発券は、このサン・ジョヴァンニ洗礼堂前で発行するのが便利でおすすめです。

Italy_firenzecard_BattisterodiSanGiovanni_002""

Italy_firenzecard_BattisterodiSanGiovanni_001""

サンタ・マリア・デル・フィオーレ付属美術館

ドゥオモから少し離れた位置にあります。あまり有名なものがないと期待していなかったのですが、先ほどアカデミア美術館のところで紹介した『ピエタ』がここにもあります。

Italy_firenzecard_MseosantaMariadelFiore_001""

このピエタと、

Italy_firenzecard_MseosantaMariadelFiore_002""

この『マグダラのマリア』像を見るだけでも、付属美術館に来る価値があるといえる作品です。このマグダラのマリア像は悲哀感が強く、木彫りであることがポイントのようです。共通券を利用する方はぜひ立ち寄ることをおすすめします。

Italy_firenzecard_MseosantaMariadelFiore_003""

サンタ・レパラータ地下聖堂(ドゥオモの地下)

昔あった聖堂の跡が残っています。お土産屋さんもありますが、今回時間がなく訪問しなかったため写真がありません。ごめんなさい・・・!

■公式サイト『IL GRANDE MUSEO DEL DUOMO』(6つの施設紹介)

美術館巡りには何日必要?

丸1日~2日あると安心です。なぜなら、ルネサンス絵画は多くがキリスト教に由来する宗教画だからです。宗教画は・・・見てると日が暮れます!

Italy_firenzecard_006""

聖書のエピソードを基に同じテーマで描かれた絵が数多く存在するので、見ているうちに、描いた人によって色やタッチの違いに気づいたりして、知識が全然なくてもだんだん面白くなってきます。

Italy_firenzecard_007""

そして、撮影禁止はもちろんありますが、多くの所蔵品や美術館で撮影が許可されています。建物から絵画まで写真を撮ろうとすると本当に日が暮れるんです!イタリア周遊なら、フィレンツェには2日滞在することをオススメします。

Italy_firenzecard_008""

この記事では、現地で購入した場合の使い方をご紹介しました。フィレンツェに行ったらぜひ、フィレンツェカードを有効活用してくださいね。

>>【都市別】イタリア人気観光スポットおすすめ20選はこちら

旅Pocket 編集部
旅Pocket編集部です。「ポケット」に入れて持ち歩きたくなるような、見るたびにわくわくする国内・海外情報をお届けします!

このライターの記事一覧

AREA

地域


閉じる