イタリア旅行の費用はいくら?宿泊数ごとの予算相場を解説│旅費を安くするポイントも
更新:2025/06/16
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イタリア旅行を計画するとき、誰しも気になることの一つが費用だと思います。イタリア旅行の日程や訪問する都市、宿泊スタイルによって費用は大きく変わります。また、航空券やホテルの予約時期、季節によっても変動するため、旅行の計画を立てる際には全体の相場を知っておくことがとても重要です。
本記事では、日数ごとの予算の目安や航空券・宿泊費・食費などの費用相場をはじめ、ちょっとした工夫で旅行費用を抑えるコツや安心して旅行を楽しむために知っておくとよい情報もご紹介します。イタリア旅行をお得に楽しく過ごすために、お金に関する知識をしっかり押さえていきましょう。
イタリア旅行の基本情報と物価事情
イタリアの通貨はユーロで、1ユーロは約160円程度(2025年5月現在)です。首都ローマやフィレンツェ、ミラノなどの主要都市周辺は物価が比較的高い傾向にあり、カフェでのコーヒー1杯はエスプレッソなら約1.5〜2.5ユーロ、カプチーノなどは3~5ユーロ、観光地のおしゃれカフェだと6~10ユーロ以上だったりします。
カジュアルなレストランでのランチは15〜25ユーロ程度が相場です。
ホテルはシーズンや地域により大きく価格差がありますが、3つ星クラスで1泊あたり100〜200ユーロ程度が目安です。同じ3つ星クラスでも、立地がよいホテルはやはりお値段が上がります。
クレジットカードは多くの場所で使えますが、小規模の店舗や市場などでは現金(ユーロ)のみ対応のところもあるため、適度な現金を用意しておくと安心です。また、ATMは各都市で容易に見つかり、キャッシングや引き出しも可能です。旅行前には、両替やATM手数料を考慮して現金の持ち込み額を計画しておくと安心です。ユーロは現地ではなく、日本で両替したほうがお得なことが多いのでオススメです!
日数別のイタリア旅行費用相場
イタリア旅行の費用は、旅の長さや目的地、旅行スタイルによって大きく変わります。短い日程でも十分に楽しめる一方で、長い日程になるほど余裕のあるスケジュールで多彩な街を訪れることができます。ここでは、2泊4日間から10日間まで、旅行日数別の費用相場をわかりやすく解説します。
2泊4日間
2泊4日間のイタリア旅行は、イタリアの都市部をコンパクトに楽しむ短期プランです。主な費用は航空券とホテル代で、1人あたり15万〜25万円ほどが目安です。ローマやミラノなどアクセスの良い都市に絞って観光するとよいでしょう。現地の滞在時間は1.5~2日程度。観光名所をいくつかまわり、レストランで食事したり、バールでの立ち飲みエスプレッソやジェラートを片手に散策したりとイタリアの雰囲気をほんのり楽しめるプランです。
2泊5日間・3泊5日間
2泊5日間・3泊5日間のイタリア旅行は、1都市のみに限れば少し時間にゆとりがあり、複数のスポットをじっくり楽しめます。目安の費用は1人あたり20万〜35万円前後です。観光名所を訪れるだけでなく美術館巡りやショッピングなども計画に組み込むことができ、夜は地元のトラットリアで本場のパスタやピザを味わい、朝は街角のカフェで朝食を楽しむといったイタリアらしい日常を体験できる時間があります。観光客向けの人気スポットだけでなく、少し足を延ばして地元の市場をのぞくのもおすすめです。短いながらも心に残るイタリア旅を満喫できます。
【項目】 | 【費用】ローマ3泊5日間 |
---|---|
航空券 | 150,000円~ |
ホテル(3つ星・3泊) | 36,000円~ |
食費 | 30,000円~ |
交通費 | 6,000円~ |
観光・アクティビティ | 10,000円~ |
海外旅行保険 | 3,000円~ |
お土産 | 10,000円~ |
ETIAS(2026年導入予定)* | 約1,120円(7ユーロ) |
累計 | 246,120円~ |
*引用サイト:ETIAS公式ウェブサイト
5泊7日間(1週間)
5泊7日間(1週間)のイタリア旅行では、イタリア各地を巡る周遊プランを利用することもできます。費用は1人あたり35万〜45万円程度が目安です。ローマ、フィレンツェ、ベネチアなど、イタリアを代表する都市をつなぐ旅もできますし、郊外の小さな村や田園地帯を訪れたり、電車移動でイタリアの田園風景を眺めたり、ワインの産地を訪れたりするのもおすすめです。歴史ある町並みを歩きながら、地元の人々とふれあう機会も増えるので、旅の思い出がより深くなります。余裕のある日程だからこそ、心の赴くままに散策できるはずです。
8泊10日間(10日間)
8泊10日間(10日間)のロングステイでは、イタリアの多彩な魅力を存分に体験できます。1人あたり40万〜60万円程度が目安で、訪れるエリアや滞在スタイルによってさらに幅が出ます。主要都市を巡るだけでなく、世界遺産の街並みや美しい海沿いのリゾート地、山岳地帯の村などにも足を運べます。地元の人々の暮らしを感じられる小さな村に宿泊してみるのも、特別な思い出になります。市場で買った食材をホテルで調理してみたり、郷土料理を習う料理教室に参加するなど、滞在の楽しみ方は無限大です。長期滞在だからこそ、イタリアの“本当の豊かさ”に触れられる、心に残る旅となるでしょう。
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イタリア旅行にかかる費用内訳
イタリア旅行の費用は、航空券や宿泊費といった大きな項目から食費やお土産などの細かい出費までさまざまです。ここでは、イタリア旅行にかかる代表的な費用項目を一つずつ詳しくご紹介します。予算を立てる際の参考にしてみてください。
航空券
航空券は旅費の中でも特に大きな割合を占める項目です。日本からイタリアまでの往復航空券は、直行便の場合はおおよそ15万〜25万円程度、経由便だと10万〜20万円程度が相場です。ハイシーズン(夏休みや年末年始)には価格が高騰するので、できるだけ早めに予約をしたり、イタリア国内の移動は航空会社のセールやLCC(格安航空会社)を利用したりすると、費用を抑えることができます。機内での快適さを重視するなら、少し高めでも座席指定や直行便を選ぶとよいでしょう。
宿泊費(ホテル・民泊など)
宿泊費は旅のスタイルによって大きく幅が出ます。一般的な3つ星ホテルなら1泊あたり100〜200ユーロが目安で、立地やサービスによって価格が大きく変わります。フィレンツェやローマなど人気都市の中心部は高めであることが多いですが、駅から少し離れた場所や民泊を利用することで、予算を抑えながら快適な宿を見つけることも可能です。Airbnbのような民泊を利用して、地元のスーパーで食材を買って自炊すると宿泊費はもちろん、食費を抑えることができます。
海外旅行保険
海外旅行保険は、万一のトラブルや病気に備えて重要な項目です。医療費の高いヨーロッパでは、少しの診療でも高額になることがあるため、事前に加入するのがおすすめです。1週間程度のイタリア旅行であれば、3,000〜10,000円程度が目安です。補償内容は、ケガ・病気の治療費用、携行品損害、賠償責任などの基本的なプランが含まれます。
食費
イタリアは美食の国としても有名です。カジュアルなレストランでのランチは1人15〜25ユーロ程度、ディナーは25〜50ユーロ程度、カフェやバールでは立ち飲みのエスプレッソが1〜2ユーロ、ジェラートは2〜3ユーロで手軽に楽しめます。着席のカフェだと値段が上がります。節約したい場合は、地元のスーパーや市場に行ってお惣菜をテイクアウトするとよいでしょう。
交通費
イタリア国内の移動は、電車・バス・飛行機などの選択肢があります。都市間の特急列車(フレッチャロッサやイタロなど)は、ローマ〜フィレンツェ間で片道30〜50ユーロが目安です。市内の公共交通機関は1区間1.5〜2ユーロ程度とお得で、1日券や数日券を購入するとさらに便利です。長距離の移動では、夜行列車や格安航空券を活用するのも一つの方法です。旅行日数や訪れるエリアに合わせて、いろいろな交通手段を組み合わせるのがポイントです。
お土産
旅の思い出を形に残すお土産選びもイタリア旅行の楽しみです。フィレンツェの革製品や、シチリアの陶器、トリュフ製品、地元産ワインなど、地域ごとに魅力的なお土産があります。5,000〜1万円程度を目安にすると、友人や家族へのプレゼントだけでなく、自分への記念にも素敵な品を選べます。スーパーや市場を訪れれば、パスタやオリーブオイルなど、日常使いできるお土産もお手頃価格で手に入ります。
観光・アクティビティ費用
イタリアには世界遺産や美術館など、観光名所が目白押しです。美術館や博物館の入場料は10〜20ユーロ程度で、有名な観光地(コロッセオ、ウフィツィ美術館など)は30ユーロ以上することもあります。現地ツアーや料理教室、ゴンドラ体験など、アクティビティの参加費は数十ユーロから100ユーロを超えるものもあります。旅の予算にこうした体験費用をしっかり組み込んでおくと、思い出に残る素敵な時間を過ごせます。
早期割引料金などもあるので、行くと決めたら早めにサイトを確認しましょう!
旅行費用を安くするコツ・節約術
イタリアは日本から少々離れているので一定の費用はかかりますが、ちょっとした工夫で費用を抑えることができます。旅行費用を抑えつつ、楽しい思い出を作るためのコツを3つの視点から解説します。
セール時期を狙う
航空券やホテルの予約は、セール時期を狙うのが節約の大きなポイントです。航空会社の公式サイトや旅行代理店では、シーズンオフ前後や特定のキャンペーンで大幅な割引があることがあり、通常価格より数万円安くなることもあります。旅行の計画を立てる際は、各航空会社や旅行サイトのメルマガやSNSをフォローしておくとお得情報を見逃さずに済みます。
航空券・ホテルをセット予約
旅行費用を安くするなら、航空券とホテルをセットにしたパッケージ予約を活用するのがおすすめです。パッケージツアーのような商品は、個別で予約するよりお得な料金で提供されていることが多く、人気の観光地や繁忙期でも安定した価格で手配できます。また、セット予約なら手間も省けて、旅程の計画をよりスムーズに立てられます。特に長期滞在や家族旅行などでは、こうしたセットプランを利用することで費用を抑えながら安心して旅を楽しむことができます。
オフシーズンを活用
旅行の時期を少し調整するだけでも、大幅な節約につながることがあります。イタリアの観光シーズンは春から秋にかけての時期ですが、冬のオフシーズン(特に1〜2月)は観光客が減り、ホテル代や航空券が安くなることが多いです。気温は少し寒いものの、クリスマスマーケットや冬のイルミネーションなど、季節限定の楽しみ方も満載です。さらに、オフシーズンは観光地が混雑していないため、ゆっくりと街歩きや観光を満喫できるのも魅力です。費用を抑えながら、ちょっと違ったイタリアの表情を楽しめるチャンスでもあります。
旅行前に知っておくべきイタリア旅行のお金事情
イタリア旅行を安心して楽しむために、現地のお金の使い方やマナーについて知っておくと便利です。ここでは、ユーロの現金の必要性やチップ文化などをご案内します。
ユーロの現金は必要?
イタリアではクレジットカード決済が広く普及しており、観光地や大きなレストラン・ホテルではほとんどの場所で利用できます。ただし、地方の小さな飲食店や市場、バス・トラムの券売機など、現金のみ対応の場面もあります。現金を持ち歩くなら、1人あたり100〜200ユーロ程度を目安にしておくと安心です。ATMでの現金引き出しも可能ですが、手数料がかかる場合があるので注意しましょう。現金は小銭も含めて用意しておくと、スムーズに支払いができます。
ユーロの両替は日本でしておくと手数料が安いことが多いのでオススメです。
チップは必要か?相場は?
イタリアはチップの習慣が厳格ではなく、必ず払わなければならないというものではありません。レストランやカフェでは、会計時にサービス料(Coperto)やパン代(Pane e Coperto)などが既に加算されていることが多く、この場合は追加のチップは不要とされています。
渡してはいけないということではないので、良いサービスを受けたり、特別なお願いをしたりした場合には、気持ちとして小額のチップ(会計の5〜10%)を渡すとよいでしょう。
大道芸に渡す金額はいくらが相場?
イタリアの街角では、音楽やパフォーマンスを披露する大道芸人に出会うことがあります。彼らの演奏や芸を楽しんだら、気持ちとして 1〜2ユーロ 程度を渡すとよいでしょう。もちろん必須ではありませんので、パフォーマンスを楽しめたら渡すとよいでしょう。
イタリア旅行の費用は航空券や宿泊費などの大きな出費に加えて、食事や移動費、ちょっとしたお土産代まで、意外と細かい費用がかさむこともあります。自分に合った予算とプランで、最高の旅を楽しんできてください!
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