冬こそシーズン!カナダアイスホッケー観戦のチケット入手〜人気チームを徹底解説!
更新:2020/02/07
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カナダのウィンタースポーツといえばアイスホッケー!なかでも、トロントのメープルリーフスは世界的に人気が高く、トロントニアンの誇りです。その試合をぜひ本場トロントで観戦してみませんか?
カナダ人にとってのアイスホッケー
カナダを語るにはアイスホッケー観戦はマスト!カナダ人はお腹の中にいる時からホッケーファンだといわれています(笑)。そうして育ったカナダ人の多くが、ホッケーをこよなく愛する本物のファンになっていくんです。
カナダの国技であるアイスホッケー、毎年冬になるとホッケーママとパパは子どもをアイスホッケークラブに入れて将来を期待します。ホッケー選手は子どもたちにとっても憧れの存在!
プロアイスホッケーリーグの最高峰であるNHL(ナショナルホッケーリーグ)は、全31チーム。イースタン・カンファレンス(全16チーム)とウェスタン・カンファレンス(全15チーム)に分かれて戦います。
なかでもNHL最古のチーム、モントリオール・カナディアンズは年間チャンピオン回数が史上最多で人気が高く、その宿敵であるトロント・メープルリーフスもスター選手が多くとても人気です。本拠地トロントのScotiabankアリーナで行う試合はいつも観客で溢れます。
試合がある日は、Scotiabankアリーナ前の巨大スクリーン周辺はたくさんのファンで盛り上がります。これはホームゲームでのシーズン初戦の日。オープニングパーティ―も行われました。
ベストシーズンはいつ?
アイスホッケーは10月初旬からレギュラーシーズンがスタートします。年間チャンピオンを決めるスタンレー・カップは6月中旬まで続くので、観戦できるチャンスは意外とあります。
ただし、スタンレー・カップまで人気チームが勝ち進むと、チケットの入手は非常に難しくなります。
レギュラーシーズン中(10〜4月はじめ)でも、終盤に近づくにつれてチケット代も高騰します。特にメープルリーフスは人気なので、レギュラーシーズン前半に行くことをおすすめします!
また、カナダの家庭ではホッケーナイト・イン・カナダも始まります。この時期、毎週土曜日の夜7〜10時までテレビはつけっぱなし!家族みんなで応援します。毎週土曜は缶ビールの売れ行きも上がるのだとか。
人気ドーナツショップでは限定品が出る!
トロントでは街をあげてメープルリーフスを応援します。カナディアンが心から愛するコーヒー&ドーナツショップティム・ホートンズでは、シーズンスタート時にはこんなドーナツも手に入ります♪
ティム・ホートンズは、1964年にアイスホッケー選手であったティム・ホートンさんがはじめたお店。1号店を出したのち、翌1965年に投資家のロン・ジョイスと共同経営をスタートしてからはフランチャイズチェーンとして拡大していきました。
44歳の若さで不慮の事故に遭い亡くなってしまったため、1977年に殿堂入りを果たし、メープルリーフス時代の背番号7は永久欠番になっています。
チケットは予算と目的に合わせて賢く取る!
メープルリーフスのチケットは高いです!高いけど、トロントニアンは冬の何よりの楽しみとして出費を惜しみません。常に3階席まで埋まっているので、どうしてもトロントで行われるメープルリーフス戦を見たい!という場合は早めにチケットをおさえましょう。
一方、せっかくシーズン中にトロントに行くからアイスホッケーを1度観戦してみたい、チームに特にこだわりがない、という方はメープルリーフスの若手が活躍する養成(2軍)チーム、AHL(アメリカンホッケーリーグ)のトロント・マーリーズ(Marlies)を観戦するという手もあります。
マーリーズ戦になるとチケット代が4分の1以下になり、アイスリンク目の前の席でも50ドル以下で手に入ります!もちろん迫力は変わりません。未来のメイプル・リーフスのスター選手を見られるわけなので、けっこうお得なんです。
チケットは、メープルリーフス戦、マーリーズ戦ともに、トロント・メープルリーフスの公式サイトか、TicketmasterのHPから購入できます。
◆トロント・メープルリーフス公式サイト
https://bit.ly/2RZjpDj
◆TicketmasterカナダのHP
https://www.ticketmaster.ca/
カナダ人がよく利用するのは、イベントチケットのオンライン売買サービスStubHub。Ticketmasterで取り扱う正規料金のチケットも、比較的安価に売り出している場合が多いです。見比べて値段と座席が納得できるものを選びましょう。
◆StubHubカナダのHP※金額が米ドル表記なので注意
https://www.stubhub.ca/
チケットはE-ticketを選択するとスマホで直接受け取れます。当日は、入り口でそのバーコード画面を提示すればOK。
観戦前から気分を盛り上げる!
試合時間は、トータルで2時間半が目安。延長戦は5分、それでも決まらない場合はPS戦(ペナルティ・シュートアウト:アイスホッケーのPK戦)で決まるまで続きます。ルール上あまり長引かないことが多いので、観戦は2時間半くらい見ておけば大丈夫だと思います。
Hockey Hall of Fameで予習(アリーナ外)
時間に余裕があれば、事前にアイスホッケーの歴史を学べる「ホッケーの殿堂」ミュージアムでお勉強もできます。
YongeストリートとFrontストリートが交差するビルBrookfield Placeの地下1階に入り口があります。
入場料:大人20カナダドル
Hockey Hall of Fame
住所Brookfield Place, 30 Yonge Street, Toronto, ON, M5E 1X8
電話番号416-360-7765
営業時間2019~2020秋冬春(クリスマスとマーチブレイク除く、2020夏は未定)月〜金10:00~17:00土9:30~18:00日10:30~17:00※公式サイトをよくご確認ください
一杯やってテンションを上げる(アリーナ外)
観戦ムードを高めるために、会場入り前に一杯やるトロントニアンは多いです(笑)。試合会場内で頼むお酒はとっても高いので、試合前に気分を高めるためにも、場内よりも4~5ドル安く飲めるスポーツバーでお酒を楽しんではいかがでしょう。
オフィシャルスポーツバーReal Sportsは、メープルリーフスをはじめ、NBAバスケットボールのトロント・ラプターズやプロサッカーチームトロントFCを有する、メイプルリーフ・スポーツ&エンタテーメント社が運営するバー。アリーナ西側に隣接するビルの1階にあります。
ここはオフィシャルスポーツバーだけあって試合後には選手との遭遇率も高く、店内にはトロフィーや選手のユニフォームなどが飾られています。お酒を飲まなくても立ち寄る価値アリなので、ミュージアム感覚で気軽に入ってみてください。
Real Sports
住所15 York Street Unit A, Toronto, ON M5J 272
電話番号416-815-7325
営業時間日~水11:00~12:00木~土11:00~25:00
レジェンドと記念撮影(アリーナ前)
パブリックスクエアでは、モニター下にある銅像との記念撮影は必須。メープルリーフスのレジェンドと称される選手たちです。
みんなお気に入りの選手と撮りますが、先ほどドーナツショップのところで紹介したティム・ホートン選手もいますので背番号7は要チェック!
グルメやお土産探しも楽しもう(アリーナ内)
アリーナ内には飲食店やお土産屋さんがあります。少し早めに入って、トイレの場所や座席を確認するついでにぜひ散策してみてください。
値段設定はお高めですが、もちろんお酒も買えます。外で飲みそびれた&買いそびれた人はここでもチャンスがあるので大丈夫です(笑)。
子どもたちは、プレイステーションのモニター前に群がってアイスホッケーゲームを楽しみます。付き添うパパたちも昔大好きだったゲームを前に、一緒になって興奮している感じ。
メープル・リーフスグッズは観戦記念に1つは欲しいですよね♪ギフトショップのチェックも欠かせません。
ミニサイズのスティックはお部屋に飾ってもかわいい♪
私が1番気に入ったのはブルーカラーが鮮やかなコーデュロイのリュック。若者を中心に人気が高いカナディアンブランドHerschel Supply Co.とコラボした限定品です!
色も素材もとってもかわいいので、日本で背負っていたら確実に注目されそう♪実用性もありそうですね。
準備万端!いざ観戦
会場内はアイスリンクが解けないように室温が低く設定されています。冷蔵庫ほどではありませんが快適に観戦するために防寒着は必須です!半袖のカナディアンもいますが(笑)、特に足元と座席がひんやりするのでひざ掛けやホッカイロがあるといいかもしれません。
試合が始まる前から、会場内は異様な盛り上がりを見せています。盛り上げ役の音楽もアナウンサー、そして公式マスコットキャラクターのカールトン君もノリノリです。
オープニングショーが始まり、選手たちが登場してきます。
試合前は、お決まりの両チーム国歌斉唱があるので帽子を脱いで立ちましょう。カナダの国歌『オー・カナダ』の後半を斉唱するころには会場のムードも一気に高まります。
ところが、ひとたびゲームがスタートすると会場内が一瞬緊張感に包まれるのが分かります。
スケートが氷上を滑る音、パック(硬質ゴム製の円盤。これをゴールに入れると点数が入る)がスティックや壁に当たる音が会場に響き渡ります。私は初めて聞く音だったのでなんだか感動。
選手同士は激しくぶつかり合い、パックより相手選手を狙ってるよね?と疑うくらい派手な衝突音が響きます。さすが氷上の格闘技といわれるだけあり迫力満点です!
観客はすぐに選手と一体になって応援で参戦します。恥ずかしがらずに大声を出して周りの声援を真似してみましょう。試合中、何回かウェーブをする機会があるので波にもしっかり乗りましょう!
途中、ホッケーソング『Good Old Hockey Game』を歌う時がありますが中央モニターで歌詞を確認すれば大丈夫。また、Tシャツが取り付けられたパラシュートが降りてくる演出などもあり、試合をさらに盛り上げます。
休憩は2回。トイレや、飲み物などを補充する時間はしっかりありますよ。ただし試合が始まると、一時中断する(オフサイドで仕切り直すなど)タイミングまで席に戻れないのでご注意くださいね。
出入りはチケットに書かれたSECTION番号の通路から。各通路の係員がチケット確認するので、出入りする時は忘れずにチケット(E-ticketならスマホ)を持ち歩きましょう。
会場内で購入した飲食は座席まで持ち込みOK。カナダの代表的ファーストフードであるプーティンとローカルビールはいかがでしょうか。ビールは高いから私は1杯だけ(笑)。
観戦を楽しむコツ
ペナルティのルールはとても細かく、旅行前に全部を知るのは難しいので「これだけ知っていればより観戦を楽しめる!」というルールを2つだけ紹介します。
パワープレイ
画面に「パワープレイ」と出ていますが、これは相手チームよりも多い人数で戦う時を指します。相手チームの選手が1人ペナルティボックスに入っているなど、攻撃チャンスの時!
私が思うアイスホッケーのおもしろいルールのひとつがこの「ペナルティボックス」と呼ばれる反省部屋。
試合中に反則を取られると、該当選手は小さな部屋で2分間反省しなければなりません。血が出る程度で故意でない場合4分間、故意的とみなされた場合5分間+退場!
6人攻勢(攻撃)
また、最終局面で負けているチームは、追いつくためにゴールキーパーをベンチに下げ、代わりに攻めの選手を1人増やして攻撃に徹するという戦法をとることもあります(攻撃選手は通常5人)。
一気に攻撃を仕掛けることができる反面、キーパーがいない状態は相手チームにとっては大チャンス!とってもリスキーな戦い方なので、やはり攻め込まれてゴールを奪われてしまうこともあります。
今はどちらのチームが優勢なのか?がわかると、大逆転劇が起きた時により盛り上がれます。「あれ?キーパーいないな」「選手が1人少ないな」という時はぜひ思い出してくださいね。
少年たちの憧れ!製氷カーZamboni
そして見逃してはいけないのが、試合中2回行われるリンクのリセットタイム。この整氷車、その名を「Zamboni」といいます。
見事な運転でリンクを隅から隅までならし、カーブでも壁に当たらないんですよ!
このZamboniの運転手は、カナディアンの子どもの頃の憧れの職業のひとつとして挙がるほど人気!
なんか微笑ましいですよね。そう思って見ると、プロ意識を持って運転している姿がとてもかっこよく映ります。
WinGameの時は感動的なラスト
メープルリーフスの勝ち試合だとこんなフィナーレも見られます。この頃にはもう喉が枯れていました・・・。
実際に滑ってみよう!
アイスホッケーを観戦した後、私もアイススケートをしたくなりました。自分がどれくらい早く滑れるのか、パックを追いかけることって私でもできるのかな?と試してみたくなったんです。
ラッキーなことに、トロント市内の公共アイススケートリンクの利用料は無料。もちろん観光客もです!シューズを持っていない旅行者はパスポートを提示すれば10カナダドルでレンタルできるので、ぜひ本場のリンクで選手のように滑ってみてください♪
あの青と白色のニット帽やユニフォームを身につけて滑るなら(笑)、トロントニアンから好意的にみられること間違いなし!
◆トロント市HP
https://bit.ly/2s4axT6
シティホール前アイススケートリンク
住所Toronto City Hall, 100 Queen St W, Toronto, ON M5H 2N2
電話番号647-380-1921(Nathan Phillips squareスケートレンタル店の問い合わせ先)
営業時間2019年度は11月30日~2020年3月22日、毎日9:00~22:00(レンタル店は10:00~22:00)
URLhttps://nathanphillipssquareskaterentals.com/
氷上で繰り広げられる男たちの熱い戦いは美しく、きっと旅の満足度を上げてくれると思います!冬のトロント旅行が忘れられないものになりますよ。
Scotiabank Arena
住所40 Bay Street Toronto, Ontario M5J 2X2
電話番号(416)815-5500
営業時間ショップや会場イベントにより異なる
- Makiko
- アメリカ西海岸、シンガポール在住を経て、現在はカナダ(東部トロント)に移住。人生の生き甲斐はお酒とお酒に合う料理を楽しむこと。日本の食文化の一つである寒天の魅力をカナダに広める活動を行っている。進化し続けるトロントで生活しながら自らも成長し続けたいと今夜もカナディアンワインと共に夢を語ります。■http://canadasantelife.blog.jp/ ■https://kanten.ca/
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