【すべて紹介】ベトナム世界遺産一覧!遺跡や自然など見どころを徹底ガイド!
更新:2022/10/28
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もくじ
ベトナムには美しい自然が作り出した絶景や歴史ある遺跡などがあり、世界中の観光客が訪れる人気の国です。今回はベトナムにある世界遺産をご紹介します!ベトナムへ旅行する際は、ぜひ世界遺産巡りをしてみてください。
【一覧】ベトナムの世界遺産は全部で8つ
各世界遺産の詳しい情報はもくじから飛んでぜひチェックしてください!
名称 | 登録年数 | 世界遺産の種類 |
---|---|---|
フエの建造物群 | 1993年 | 文化遺産 |
ハロン湾 | 1994年 | 自然遺産 |
古都ホイアン | 1999年 | 文化遺産 |
ミーソン聖域 | 1999年 | 文化遺産 |
フォンニャ-ケバン国立公園 | 2003年 | 自然遺産 |
ハノイ-タンロン王城遺跡中心地区 | 2010年 | 文化遺産 |
ホー王朝(胡朝)の城塞 | 2011年 | 文化遺産 |
チャン・アン複合景観 | 2014年 | 複合遺産 |
フエの建造物群|文化遺産
1993年に登録、ベトナム初の世界遺産
ベトナム北部に位置する首都・ハノイから南へ約670km。南シナ海に面したフエは、同国最後の王朝・グエン朝が花開いた壮麗な古都です。
グエン朝を治めた皇帝は、ザーロン帝という人物。当時内乱が続いていた国内を、フランスの援助で統一した功績により創建されました。以後、フランスによる植民地化や、第二次世界大戦など動乱の時代を迎えながらも約140年もの間、覇権を握りました。
そんなフエ市内の旧市街には、中国の紫禁城をモデルにした王宮のほか、モザイクが美しいグエン朝12代皇帝カイディンの帝廟、ティエンムー寺院など、歴史ある建造物がフオン川沿いに点在しています。現地ではフオン川のクルーズプログラムが用意されているので、川下りをしながら、かつての繁栄を色濃く残す建築物を見学する観光がおすすめです。
ハロン湾|自然遺産
幽玄なる山水画の世界!国内屈指の絶景
ハノイから東へ車で約3時間、ハロン湾内にそびえ立つ大小約2,000もの奇岩や島。その景色はまるで山水画のように壮大で美しく、国内随一の絶景スポットとして知られています。
この地にはその昔、中国に攻め入れられた時に龍の親子が現れ、敵を破ろうと口から宝玉を放ったため、その宝玉が散らばり海に突き刺さったという伝承が残っています。実際のところは、石灰岩でできた大地が氷河期時代に沈みこみ、海や風の浸食を繰り返し受けた末にできあがった景色。その様は、こちらも水墨画のような素晴らしい景観で世界遺産に登録されている、中国の桂林に似ていることから別名「海の桂林」とも呼ばれています。
日帰りも可能ですが、時間が許す限り泊まりでの観光がいちおし。自然の妙による幻想的な世界は天候や時間によって様々に表情を変え、決して飽きることはありません。また宿泊施設やマーケットも充実しているので、楽しみながら滞在できますよ。
古都ホイアン|文化遺産
東西交易の拠点となった郷愁を誘う水の町
フエ市の下、ダナン市から約30km南下した場所に位置するホイアンは、かつて国際貿易都市として栄えた港町。16世紀末から17世紀末にかけて、西はポルトガルやフランスから、東は日本、北は中国から貿易商人がこぞって訪れ、コーヒーや茶、シルクなどで交易を行いました。
朱印船で往来を重ねていた日本人商人たちは、定住し大規模な日本人町を、また中国人商人たちも中国人町を構築。1953年には、彼らの町を結ぶ日本橋「来遠橋」が築かれました。長さ18m、幅3mにもなる屋根付きの太鼓橋は日本によって作られたものです。一方、橋のそばにはベトナム、中国、日本の建築様式が融合した見事な貿易商人の家「フンフンの家」が建てられました。ノスタルジックな街並みを見渡しながらじっくり散策してみませんか。
ミーソン聖域|文化遺産
チャンパ王国のヒンドゥー教シヴァ神の聖地
1999年に世界遺産登録。ホイアンの西部、山中の盆地に建てられたこちらは、かつてヒンドゥー教のシヴァ神を信仰していたチャンパ王国の遺跡です。6~13世紀に少数民族によって作られた王国は、20世紀初頭にフランス人に発見されるまで国内でも知られていませんでした。
遺跡は、時の王たちが建設したシヴァ神をまつる祠堂(しどう)が見どころ。接着剤を使うことなく、焼きしめたレンガを積み上げて疑似アーチを作る技法や、シヴァ神をたたえる見事なレリーフ、祠堂の壁面に施された緻密な装飾彫刻など、高度な文明を裏付ける痕跡があちこちに見られます。
なぜ彼らがシヴァ神を信仰するようになったのかは、今も謎に包まれたまま。ここを訪れれば、『インディ・ジョーンズ』のように冒険心をかき立てられることでしょう。
フォンニャ-ケバン国立公園|自然遺産
圧倒的迫力!アジア最古のカルスト地形
ベトナム中部の山中に位置する、2003年に世界遺産に登録された国立公園。総面積8万6,000haを誇る公園内には1,000種を超える野生動物や鳥類、絶滅の危機に瀕している植物などが生息しています。
最大の見どころは、約4億年前に形成されたカルスト地形から生まれた、約300もの鍾乳洞。特に全長8kmにも及ぶ巨大なフォンニャ洞窟は、ライトアップされた鍾乳石のホールが見事。また、約500段の階段を上った先にある通称「天国の洞窟」には、地中とは思えないほどの広大な空間が広がるなか、数10mもの巨大な鍾乳石がひしめきあっています。天井からぶらさがるつらら石や、地中からにょきにょきと生えているかのような石筍など、圧倒的な存在感と迫力にただただ驚かされるばかり。それは人智の及ぶところではない、まさに大地の芸術の粋を集めた結晶です。
ハノイ-タンロン王城遺跡中心地区|文化遺産
首都に突然現れた、ベトナム歴代王朝の遺跡
2010年に登録された、国内7番目の世界遺産。事の発端は、2002年に政府が国会議事堂を建設するにあたり行われた発掘調査。地中を確認すると、様々な時代のベトナム王朝の遺跡が折り重なるように見つかりました。
7~8世紀ごろのベトナムは中国に支配されていましたが、その後支配から脱し、タンロン(現在のハノイのあたり)に歴代の王朝を築きました。この地には、初の王朝となった李朝から、最後の王朝、グエン朝がフエで創建されるまでの約800年の間の膨大な遺跡が眠っていたのです。
皇帝の象徴・龍の意匠が残る階段や正門など、発掘調査は現在も進行中のため遺跡の全貌はまだわかっていません。観光客は、遺跡の一部のみ見学が可能です。
ホー王朝(胡朝)の城塞|文化遺産
中華思想を色濃く残す、短命に終わった王朝
胡朝時代の1400年にベトナム北部に完成した城塞の遺跡で、高さ7mの城壁が東西約700m、南北約900mもの長さで建てられました。この地は2つの川の間に広がる平野と2つの山が交わる場所で、風水の原理に基づいて選ばれていることから、中国の思想がベトナムにも伝わっていたことが伺い知れます。
1407年に明からの侵攻を許したため、王朝はわずか7年で終わってしまいましたが、ベトナムの歴史を語るうえでは欠かせない遺跡として2011年に世界文化遺産に登録されました。
チャン・アン複合景観|複合遺産
自然と文化が評価された初の世界複合遺産
風光明媚な奇岩奇峰に、その間をたゆたう大河。約3万年前の壁画が残る洞窟に、10世紀頃に王朝が築かれた古都・ホアルー、水の風景が有名なタムコック…。ベトナムの原風景と考古学的に貴重な遺跡が融合したチャンアン地域は、自然と文化が評価され、2014年に国内初の世界複合遺産に登録されました。
日本人旅行者には以前からタムコックが知られていましたが、チャンアンにも素晴らしい風景が残っています。まだまだ観光地化されていないチャンアンは、ボートで川をゆっくり下る観光がおすすめです。
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