オペラハウス【シドニーの世界遺産】まるごと解説|建築構造は?見学チケットの購入方法は?
更新:2021/01/04
18,074views
目次
船の帆を思わせる白い屋根と、シドニー・ハーバーの青い海と空とのコントラストが美しいオペラハウスは、シドニーのみならずオーストラリアを象徴する存在。また、バレエやクラシックコンサートなど年間1,600回を超える公演が行われる、オーストラリアの芸術の拠点でもあります。2007年には世界文化遺産に登録された、必見のスポットです。
オペラハウスの歴史~世界遺産登録まで~
オペラハウスは1959年に着工しましたが、曲線を描く屋根の構築に何年もの時間を要した結果、建設費が当初の予算を大幅にオーバー。デザインを提案した建築家が辞任することになり、その後を引き継いだ建築家チームによって着工から14年後の1973年にようやく完成しました。その造形の美しさと先進的な構造設計の両面における「人間の創造性の紛れもない傑作」として高い評価を受け、近代建築としていち早く2007年に世界文化遺産に登録されました。
写真はイメージです
建築家と構造について
1957年に行われたオペラハウスのデザインコンペティションには、世界から200を超える応募作が寄せられました。その中から採用されたのが、デンマークの建築家ヨーン・ウツソンが考えた、海に浮かぶ帆船をイメージした独創的な造形の案。ウツソンは当時38歳の無名とあって、注目を集めました。その屋根は、曲線を球形の一部と捉え、コンクリートの部材を組み合わせる構造の着想を得て完成しました。
大人気!オペラハウス内部見学ツアー
オペラハウスでは、内部の見学ツアーが多数催行されています。日本語ガイドやオーディオが付いているものもあるので、言葉がわからなくても大丈夫!
公認日本語ガイドが徹底案内!スポットライトツアー
外観だけでなく内観も美しいオペラハウスを堪能できる約1時間の内部見学ツアー。歴史や建築に関する解説を聞けるのはもちろん、通常は立ち入り禁止のエリアに入ることもできます。運が良ければ、ダンサーのリハーサルを垣間見えることも。
オペラハウス&ハイドパーク・バラックスを訪れるシドニー市内観光ツアー
オペラハウス内部見学ツアーに加え、世界文化遺産「オーストラリアの囚人遺跡群」の1つ、ハイドパーク・バラックスやオーストラリア最初の開拓地の1つロックスの街並みなど、市内観光も一緒に楽しめる3.5~4.5時間のツアー。
また、お申込み後の変更や、万が一の現地でのトラブル(送迎が来ないなど)につきましても、 ベルトラ株式会社へご連絡いただきますようお願いいたします。
オペラハウスの公式サイトでも、日本語ツアーの催行を行っています。
詳しくはこちら
上演されている演目
オペラハウスは、国立歌劇団オペラ・オーストラリアの他、シドニー・ダンス・カンパニー、シドニー交響楽団の本拠地です。大小複数のホールでオペラのみならず、ミュージカル、バレエ、音楽コンサートなど、様々な公演が昼夜に開催されています。大晦日にオペラ鑑賞後、間近でカウントダウンの花火を楽しめるパッケージは毎年大人気。
公演のチケット購入方法
①当日オペラハウスで直接購入
チケットを直接購入できるオフィス(MAIN BOX OFFICE)は、オペラハウスのUPPER LEVELにあり、営業時間は月~土曜日09:00~20:30、日曜日09:00~17:00。クレジットカードの他、現金やチェックなどでも支払いできます。(手数料が5ドル上乗せされます。)
ボックスオフィスの地図
②公式HPからオンラインで購入
チケットは事前にオンラインで買うこともできます。購入までの大まかな流れは以下の通りです。
1.公式サイトにアクセス。
2.見たい日付または期間、公演ジャンルを選択
3.上演一覧のBOOK NOWから予約画面へ進む
4.予約に必要な情報を選択・記入
-日時
-席種
-人数(チケット枚数)
-配送方法
-購入者情報 他
5.支払手続きを行う(手数料が8.5ドル上乗せされます。)
※予約に必要な情報や入力手順は、公演によって異なります。
※チケットを窓口で受け取る場合は、予約確認書の持参を忘れずに。
おすすめ撮影スポット!
フェリー
海に浮かぶ帆船をイメージしたというだけあって、フェリーに乗って海上から望むオペラハウスの優美な姿は格別です。サーキュラーキーから出ているフェリーのうち、マンリー(F1)タロンガ動物園(F2)、ニュートラルベイ(F5)、モスマンベイ(F6)、ダブルベイ(F7)、ワトソンズベイ(F9)行きがオペラハウス脇を航行。海に突きだすように立つ姿をハーバーブリッジと一緒に写真に収めることができます。
ハーバーブリッジ
オペラハウスの全体像を上方から眺めることができるのがハーバーブリッジ。写真を撮るならブリッジ両端にある高さ89mのパイロン展望台からがおすすめです。なお、高さ52mに位置する、車道脇の歩道からもオペラハウスを眺められますが、鉄条網の柵があるため、見るだけにしましょう。
新型コロナウイルスの感染対策
オペラハウス及び付帯のレストランでは、オーストラリアの法律に則り、以下のような新型コロナウイルス対策を取っています。
・会場の収容人数を50%に抑え、グループ間で最低1席を空席とする。
・病院で使用しているレベルの消毒液を使用し、接触の多い場所を定期的に清掃する。
・手指用のアルコール消毒液を各所に設置する。
他、マスク着用の義務づけ、列に並ぶ際などのソーシャル・ディスタンスの確保、スタッフへの教育の徹底なども行われています。
オペラハウスの場所と行き方
電車
最寄りはシティレールのサーキュラーキー駅。オペラハウスまでは徒歩6~8分程度です。シドニー・ハーバーに面した埠頭・サーキュラーキーは市内観光の拠点でもあり、バス、フェリーなども定期的に運行しています。
日本とのメニューや雰囲気の違いなど詳しくご紹介します。
オーストラリアで人気の観光都市シドニーを徹底調査!
関連情報
- 伊藤音々
- 旅が生き甲斐。これまでに渡航した国は30か国以上、回数は100回超。人懐こさとTOEIC900点の英語力で、現地の方からおすすめを聞き出すことが得意です。英文ガイド&サイトからの幅広い情報収集力も強み。その土地ならではの美味しいものとお酒のためなら努力を惜しみません。自然遺産が特に好きで、趣味はカメラ。
AREA
地域
-
世界共通
-
国内
-
アジア
-
インド洋
-
ハワイ
-
ミクロネシア
-
ヨーロッパ
-
中南米
-
中近東
-
北アメリカ
-
南太平洋・オセアニア
-
カリブ海
-
クルーズ