伊計島海中道路

【沖縄・海中道路】4つの島を巡る「爽快ドライブコース」で海と観光を楽しもう!その魅力に迫る

更新:2021/11/01

39,883views

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間が変更になっている可能性があります。お出かけの際は各スポットにご確認ください。

沖縄本島とうるま市の離島4島を陸路でつなぐ「海中道路」は、沖縄を代表するドライブスポットです。ここでは、まるで海の上を走っているかのような爽快感たっぷりのドライブを楽しめるのが魅力。少し市街地を離れて遠出したいときや、手軽に離島巡りをしたいときにもおすすめです。海中道路を使って行けるきれいなビーチや、休憩にぴったりのカフェをご紹介します。

絶景の中を走り抜ける【海中道路】の魅力とは

海中道路空撮写真
©沖縄観光コンベンションビューロー

「海中道路」とは、沖縄県の中部に位置するうるま市の与勝半島から4つの離島へと伸びている道路のことです。海の浅い部分に築かれた土手の上に作られているため、まるで海の上を走っているような爽快感を味わえるのが一番の魅力。通行料金は無料で、地元の人の大切な生活路になっているほか、沖縄で屈指のドライブスポットとして人気を集めています。

魅力①4つの離島巡りが気軽に楽しめる

海中道路は、沖縄本島と「平安座島」「浜比嘉島」「宮城島」「伊計島」の4つの島を結んでいます。沖縄には魅力的な離島がたくさんありますが、船や飛行機に乗らないと行けない島も少なくありません。昔は4つの離島のうちの平安座島にも、徒歩(干潮時)や船で渡っていました。しかし海中道路ができたことで気軽に行き来できるようになり、離島巡りが楽しめるようになったのです。

魅力②道路を降りたらすぐ海の距離感!

海中道路写真
©沖縄観光コンベンションビューロー

うるま市と平安座島のちょうど真ん中あたりには、ドライブ中に立ち寄るのにぴったりのロードパークがあります。地元の食材を使ったメニューが名物の食堂やショップが入っているほか、すぐ近くにはビーチがあり、海までの距離は徒歩0分!マリンブルーに輝く沖縄の海を手軽に堪能できるスポットとして、ドライバーから人気を集めています。

魅力③マリンアクティビティで美しい海を満喫

パラセーリング
©沖縄観光コンベンションビューロー

海中道路の周辺には、海を楽しむためのアクティビティも充実しています。波を感じたいなら、シーカヤックやSUPで海に繰り出しましょう。特別な体験をしたいなら、パラセーリングやパラグライダーで空中から絶景を見下ろしてみてください。ゆったりと景色を眺めたいなら、レンタサイクルがおすすめ。海中道路は自転車や徒歩でも渡れるので、心地良い潮風に吹かれながら自分のペースで楽しめます。

魅力④那覇市から1時間で行けるアクセスの良さ

宿泊施設が多く、空港もある那覇市からうるま市の海中道路までは、車なら1時間ほどと、遠すぎず近すぎない距離でアクセスが良いのも魅力的です。座喜味城跡や残波岬といった観光スポットがある読谷村からも1時間以内で行けて、少し遠出したいときにもぴったり。手軽に満足度の高い体験ができるので、景色メインで観光したい人や絶景スポット巡りをしたい人におすすめです。

海中道路を楽しむドライブコース!

海中道路で行ける離島や沿道には、沖縄を感じられるスポットや見どころがたくさんあります。初心者でも迷わない、海中道路を隅から隅まで楽しめるドライブのモデルコースを作成しました。今回巡るスポットとマップはこちらをご覧ください。

沖縄の各所から出発~!

沖縄自動車道を利用する際の最寄りICは「沖縄北IC」です。那覇市方面から向かう場合は、沖縄自動車道を利用する場合も一般道でも所要時間はあまり変わりません。道の渋滞状況や、立ち寄りたい場所によってルートを選ぶといいでしょう。

那覇市から一般道で約1時間
北谷町から一般道で約30分
恩納村から沖縄自動車道経由で約40分
名護市から沖縄自動車道経由で約1時間


↓県内各地から県道10号または県道37号を経由して海中道路へ

①海中道路をわたる

海中道路
©沖縄観光コンベンションビューロー

沖縄本島の各地からうるま市を目指し、与勝半島を南下すると見えてくる全長およそ4.7kmの「海中道路」は、沖縄の青い海をわたる道です。片側2車線の道路が海に向かってまっすぐに伸びる景色は、壮観のひと言。晴天の日には右も左も抜けるような青空が広がり、途中の駐車場に車を停めれば目の前にはビーチがあって、テンションが上がること間違いなしです。爽快感あふれるドライブができますが、自転車や徒歩でも渡れるので、自分のペースで楽しみましょう。

電話番号098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)

営業時間常時開放

URLhttps://www.city.uruma.lg.jp/iina/2396(うるま市経済部観光振興課)


↓沖縄本島側から海中道路を通過(車で約6分)

②平安座島

平宮護岸アート
平安座島海辺
平安座島ドライブコース

勝連半島から海中道路を渡ると、最初にたどり着くのが「平安座島(へんざじま)」です。周囲が約7kmの離島で、かつては海運や交易の重要拠点として賑わいました。集落には古い街並みが残っている一方で、島の半分以上は巨大な石油ターミナルとなっていて、一般的な沖縄の離島のイメージとは一線を画する独特な雰囲気があります。海中道路は、この巨大石油ターミナルを建設した石油資本が平安座島に進出する見返りとして寄贈されたものなので、それを知ったうえで景色を見るとまた違った味わいがあるかもしれません。

電話番号098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)

営業時間常時開放

URLhttps://henza.jp/(平安座自治会)

③浜比嘉島

浜比嘉島海中道路
©沖縄観光コンベンションビューロー

「浜比嘉島(はまひがじま)」は、平安座島の南側に位置する周囲7km弱の離島です。神の住む島といわれ、アマミキヨとシネリキヨという二人の神様が降臨し子どもをもうけたという伝説が残っていて、子宝を祈願する人が訪れます。島の東側にある小島にはアマミチューの墓(アマミキヨの墓)があり、パワースポットとして人気。海面からはノッチと呼ばれるキノコのような形をした岩が顔を出し、神聖な雰囲気に包まれています。

電話番号098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)

営業時間常時開放

URLhttps://www.city.uruma.lg.jp/iina/2396(うるま市経済部観光振興課)


↓浜比嘉大橋から浜比嘉平安座線(県道238号線)を通って南下(車で約7分)

④浜比嘉島 シルミチュー(洞窟)

浜比嘉島シルミチュー
©沖縄観光コンベンションビューロー

浜比嘉島の南部にある「シルミチュー」は、アマミキヨとシネリキヨが暮らしたといわれる洞窟です。入り口には鳥居があり、その向こう側には108段の階段が待ち構えていて、一歩ずつ踏みしめながら上っていくと、聖地にふさわしいおごそかな空気を少しずつ感じられるでしょう。洞窟の中には霊石といわれる鍾乳石があり、伝説にあやかって子授けを願う人々が大勢訪れます。

電話番号098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)

営業時間常時開放

URLhttps://www.city.uruma.lg.jp/iina/2396(うるま市経済部観光振興課)


↓浜比嘉平安座線(県道238号線)を北上し、県道10号に入って平安座島を通過(車で約15分)

⑤宮城島

宮城島ドライブ
宮城島空撮
宮城島トンナハビーチ

平安座島の北東にある「宮城島(みやぎじま)」は、最高地点が121mの起伏に富んだ島です。高台がそびえる地形から「高離島(たかはなりじま)」とも呼ばれています。高いところから見下ろす離島の風景は、まさに絶景!ぜひ車を停めてゆったりと眺めてみましょう。高台には農地が広がり、その周辺には昔ながらの集落が広がっていて、のどかな雰囲気に癒やされますよ。島内にはこのほか、遺跡や穴場のビーチなども点在しています。

電話番号098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)

営業時間常時開放

URLhttps://www.city.uruma.lg.jp/iina/2396(うるま市経済部観光振興課)


↓平安座島から宮城島に上陸し海沿いの道を東へ(車で約6分)

⑥ぬちまーす観光製塩ファクトリー

ぬちうなー塩工場
ぬちうなー塩工場内
塩工場ガイド
ぬちうなー塩工場-売店
売店商品

ぬちまーす観光製塩ファクトリーは、宮城島の太平洋側からくみ上げた海水のみを原料に使った塩「ぬちまーす」を作っている工場です。ここでは、「常温瞬間空中結晶製塩法」という特殊製法で塩が作られていて、その様子を自由に見学できます。ぬちまーすを使った軽食やスイーツを味わえるカフェ、直営ショップもあるので、ドライブ中の寄り道にもぴったり。敷地の中には美しいビーチを見下ろせる「果報(かふう)バンタ」や、パワースポットとして名高い「龍神風道」があり、散策も楽しめます。

電話番号098-923-0390

営業時間工場見学:09:00~17:30、カフェレストラン:10:00~17:30(ラストオーダー:17:00)
※ランチ:11:00~15:00(ラストオーダー:14:30)

URLhttps://www.nuchima-su.co.jp/


↓宮城島を北上し伊計大橋を渡る(車で約10分)

⑦伊計島

伊計島©沖縄観光コンベンションビューロー
伊計島©沖縄観光コンベンションビューロー

宮城島の東側に浮かぶ「伊計島(いけいじま)」は、「伊計ビーチ」や「大泊ビーチ」といった透明度の高いきれいなビーチがあることで知られています。水中メガネをつけて潜れば、そこは魚たちの楽園。シーカヤックやダイビング、船底が透明になっているガラスボートなどのマリンアクティビティが用意されているので、思い思いに透き通る海を堪能しましょう。もちろんBBQやキャンプも可能です。畑が広がる島内の景色を見つつ、のんびりと散策するのもおすすめです。

電話番号098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)

営業時間常時開放

URLhttps://www.city.uruma.lg.jp/iina/2396(うるま市経済部観光振興課)


↓県道10号を経由してまっすぐに北上(車で約5分)

⑧AJリゾートアイランド伊計島

AJリゾートアイランド伊計島展望風呂
AJリゾートアイランド伊計島貸切風呂
AJリゾートアイランド伊計島ビュッフェ
AJリゾートアイランド伊計島ゴーカート

伊計島の北端に建つ「AJリゾートアイランド伊計島」は、温泉やプール、動物ふれあいコーナーなどがあるリゾートホテルです。ビーチにも徒歩約5分という抜群の立地で、離島巡りや海遊びの拠点にぴったり。宿泊利用はもちろん、レストランや日帰り温泉利用も可能です。レストランは焼き肉ビュッフェのスタイルをとっていて、新鮮なお肉や地元の食材を使ったメニューを味わえますよ。アクティブ派なら、ゴーカートやセグウェイのレンタルもおすすめ。

電話番号098-983-1230

営業時間温泉:06:00~23:00(水:06:00〜10:00、17:00〜23:00)、レストラン:07:00〜10:00(ラストオーダー:09:30)、12:00~14:30(ラストオーダー:14:00)、18:00~21:30(ラストオーダー:21:00)

URLhttp://www.aj-hotels.com/


↓伊計島・宮城島・平安座島を通り海中道路を抜ける(車で約1時間30分)

那覇市内へ

海中道路をさらに楽しむ、おすすめビーチ

ムルク浜ビーチ【浜比嘉島】

ムルク浜ビーチ【浜比嘉島】
©沖縄観光コンベンションビューロー

浜比嘉島にある「ムルク浜ビーチ」は、知る人ぞ知る天然のビーチです。ウミガメが卵を産みにくる砂浜は自然のままの美しさが残されていて、そこかしこに波に洗われた大きな岩が立ち並び、荒々しさも感じさせてくれます。天然記念物のオカヤドカリをはじめ、海や磯の珍しい生きものに出会えることも。シーズン中はシャワー・トイレが完備され、バナナボートやSUPといったアクティビティも提供されています。

アクセス海の駅あやはし館から車で約10分

電話番号098-923-7612(うるま市経済部観光振興課)

URLhttps://www.city.uruma.lg.jp/iina/2396(うるま市経済部観光振興課)

伊計ビーチ【伊計島】

伊計島ビーチ
©沖縄観光コンベンションビューロー

宮城島から伊計島へ渡ってすぐの場所にある「伊計ビーチ」は、海水の透明度が高いことで知られています。自然に囲まれた環境ながら体験ダイビングやシュノーケル、船に乗りながら海中を観察できるガラスボートなどのアクティビティも充実。レストランやパーラーもあるので、手ぶらで行ってもゆったり過ごせますよ。海に入って思いっきり遊ぶもよし、砂浜で寝そべりながらのんびりするもよしのスポットです。

アクセス海の駅あやはし館から車で約20分

電話番号098-977-8464

URLhttp://www.ikei-beach.com/

大泊ビーチ【伊計島】

大泊ビーチ【伊計島】

「大泊ビーチ」は伊計島の中でも特に人気の高いビーチです。透き通るようなブルーをたたえる海と600mも続く砂浜のコントラストが映え、その美景は見飽きることがありません。ビーチにはトイレやシャワー、更衣室、ショップ、パーラーといった施設が揃っているので、気持ちよく過ごせます。もちろんシーカヤックやシュノーケリングなどのアクティビティも体験可能。沖縄の海を全身で感じながら、特別な思い出を作りましょう。

アクセス海の駅あやはし館から車で約22分

電話番号098-977-8027

URLhttp://www.oodomari.com/

ドライブの休憩に立ち寄って!おすすめのカフェ3選

Sunstache Coffee ,Bay(海中道路)

「Sunstache Coffee ,Bay(サンスタッシュコーヒー・ベイ)」は海中道路のロードパークにあるコーヒーショップです。海の真ん中という最高のロケーションで、オーガニックの豆からいれるおいしいコーヒーを味わえます。日差しが照りつける日には、すっきりと冷たいアイスコーヒーやジンジャーエール、レモンシロップといったさわやかメニューもおすすめ。ドライブ中にホッとひと息つきたいときに立ち寄りましょう。

アクセス海の駅あやはし館からすぐ

料金ドリップコーヒー:480円~

電話番号080-7187-1894

営業時間11:00~19:00

URLhttps://www.sunstachecoffee.com/

ブロンジェリーカフェ ヤマシタ【平安座島】

平安座島の南にある「ブロンジェリーカフェ ヤマシタ」は、天然酵母の生地を使ったおいしいパンが並ぶパン屋さんです。すべての商品が卵と牛乳不使用なので、アレルギーのある人や子どもも安心。さらに地元の食材である黄金芋やもずく、多良間島産の黒糖などがふんだんに使われていて、沖縄ならではの味を堪能できます。店内には、購入したパンやカフェメニューをその場で食べられるテラス席もあります。

アクセス海の駅あやはし館から車で約5分

料金黄金芋のメロンパン:300円(税抜)

電話番号098-977-8250

営業時間11:00~19:00、休み:水・木・金

URLhttps://okinawa-nutianpan.com/

ぬちまーすレストラン【宮城島】

お店内観
定食
ソフトクリーム

「ぬちまーすレストラン」は、宮城島のぬちまーす観光製塩ファクトリーの中にあるお店です。こちらのお店は、「ぬちまーす」を使った塩ソフトクリームや、沖縄の食材をふんだんに取り入れた食事メニューが人気。散策やドライブの疲れを体の中から癒やしてくれるに違いありません。自然の塩のうまみを感じてみてください。明るい店内からは外の景色もよく見えて、特別なひとときを過ごせますよ。

アクセス海の駅あやはし館から車で約15分

料金ぬちまーす塩ソフト:550円

電話番号098-923-0390

営業時間10:00~17:30(ラストオーダー:17:00)※ランチ:11:00~15:00(ラストオーダー:14:30)

URLhttps://www.nuchima-su.co.jp/

海中道路へいくときは、潮の満ち引きを事前にチェック!

海中道路が現在の形になったのは、1999年のことです。海中道路や島と島をつなぐ橋ができる前は、平安座島や宮城島には干潮時に歩いて渡っていました。それくらい潮の満ち引きが大きいため、干潮時にはかなり遠くの方まで潮が引き、海底が見え隠れします。海に囲まれているかのような美しい風景を見たいなら満潮時を狙ってお出かけしてみてください。うるま市の潮見表はこちらで公開されています。

反対に、磯に降りてみたい人は干潮時がおすすめです。時期によっては、海中道路の周辺で潮干狩りも楽しめます。

沖縄の関連情報

旅Pocket 編集部
旅Pocket編集部です。「ポケット」に入れて持ち歩きたくなるような、見るたびにわくわくする国内・海外情報をお届けします!

このライターの記事一覧

AREA

地域


閉じる